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「HUAWEI P40 Pro 5G」のカメラは何が変わったのか? 体験会で試して分かったこと(2/2 ページ)

カメラスマホの雄といえばHuaweiのPシリーズ。オンラインで発表された「HUAWEI P40 Pro 5G」のメディア向け体験会に参加したので、そのカメラ性能についてファーストインプレッションをお届けしたい。

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AIは完璧なカットを選んでくれるのか

 さて、今回のもう1つのウリ、AIの仕事を見てみたい。

 機能は3つ。1つ目は「通行人を消す」機能。


発表会より。AIによって通行人を消す機能

 これを使うには「アニメーション写真」をオンにする(その場合マスターAIはオフになる)。すると1秒間連写した一連の画像を生成してくれる。

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 そこから通行人を消したい写真を選ぶと、前後の他のカットと比較して通行人部分を消してくれるという仕組みのようだ。

 再生アプリで「通行人を削除」を実行する。


撮影した元画像。後ろを人が歩いているという演出

編集アプリに「通行人を削除」というボタンがあるのでそれを押す

見事、背景だけになった

 実用性がどのくらいあるのか。これはいろんな環境で試してみたい機能だ。

 次はAIがベストショットを選んでくれるというもの。これは分かりやすいのでシンプルに。

 同じようにアニメーション写真で撮ると、自動的にAIが選んでくれるというわけである。


まあこれは特に目新しい機能ではないが、AIが最適なカットを選んでくれる

見事に一番ジャンプしたカットを選んでくれた(サムネイルに王冠アイコンが付く)

 3つ目はけっこう意外だった「反射を消してくれる」機能。


発表会より。ガラスにうつった自分を消せるか

 ガラス越しに写真を撮ったとき、よけいな反射(特に自分の手とか)が気になることって多々あるわけで、目の付け所がいい。


ガラスのショーケース内を撮影。思い切り私の手が映り込んでいる

編集アプリで「反射を削除」をタップする

お見事。完全とはいかないが、かなり目立たなくなった

 今回の3つの中でこれの難易度が一番高そうで、有効性が気になるところである。

P40 Proの注目ポイントは2つ

 1つ1つのカメラのクオリティーを上げるだけでは済まないのがHuaweiらしいところ。

 スペック以外の進化ポイントは「超広角カメラを動画撮影用」と位置付けたところと、AIを使った撮影後の処理に踏み出したところだ。


カメラ部分のアップ。レンズはLeica(ライカ)のVARIO-SUMMILUX

 超広角カメラを動画用と位置付けるのは2020年のトレンドになりそうな気がする。

 通行人を消したり反射を消したりするのは面白い着眼点。写真をシェアするときに、伝えたいところをきちんと伝えたいがための機能と思えばアリだ。どちらも技術的に難易度が高そうなので、体験会の作られたテスト用の空間ではなく、街に出てどのくらい実用性があるのか試してみたい。

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