手洗いの結果を点数化するIoT技術「SCORE!」 スマホと専用アプリで測定
モレーンコーポレーションは、手洗いの結果を測定・定量化するIoT技術「SCORE!」を開発。スマホのカメラと専用アプリでスキャンし、AIで手の表裏を検知・分析して点数化する。
モレーンコーポレーションは、7月27日に世界初(同社調べ)となる手洗いの結果を測定・定量化するIoT技術「SCORE!(スコア)」の開発を発表した。
同社では医療施設での院内感染対策研修会で、新入職員などを対象にした手洗い講習会で「手洗い評価キット」を提供。蛍光ローションを手指に塗り、手洗い後にブラックライトで洗い残し部分を目視で観察することで自身の手洗いの欠点を確認できる。
本技術では手洗いの結果をスマホのカメラと専用アプリでスキャンし、AIで手の表裏を検知・分析して点数化。現在の手洗いレベルを定量的に数値で本人や管理者が把握でき、手洗いの質を向上させるための目標やアクションプランの設定が可能になる。施設内や他施設との比較で偏差値を出し、自施設のレベルを客観的に評価することもできる。
SCORE!は端末、専用ブラックライトユニット、専用蛍光ローションで構成。手のひらと甲をガイドに合わせて撮影し、洗い残し箇所を分析・点数化して評価結果を表示する。データはクラウド上に保存され、保存されたデータは管理者画面で参照できる他、部署間、病院平均、全国平均の比較なども行える。
同社では新型コロナウイルス感染症対策の強化が望まれる一般診療所(約10万1000施設)歯科クリニック(約6万9000施設)、老人福祉施設(約5400施設)へ、容易に導入できるツールとして需要を見込む。また、医療施設以外でもクラスターが発生しやすい業態や施設に対してデータや分析技術を駆使し、感染を予防する新サービスの展開が考えられるとしている。
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