NTTドコモが「SIMロック」を即時解除する取り組みを拡大 条件を満たした購入者には手続きを自動実施
NTTドコモが、端末購入時にSIMロック解除条件を満たしている購入者に対して、SIMロック解除手続きを自動で行う取り組みを開始した。ただし、あくまでも手続きが自動化されるだけであり、端末によっては解除操作をする必要がある。
NTTドコモは8月19日から、自社で販売した端末の「SIMロック解除」について、端末購入時に条件を満たしているユーザーについては自動的に解除手続きをするように改めた。手数料は無料だ。
自動手続きの条件
SIMロックの解除手続きが自動で行われるのは、以下のいずれかの条件を満たす購入者。店頭などでの申告は必要ない。
ドコモ回線にひも付けて購入した場合(今回の追加分)
- 前回のSIMロック解除手続きから100日以上経過
- 端末を一括払いで購入
- 電話料金の支払い方法が「クレジットカード」(※1)
(※1)一括請求の子回線の場合、代表(支払い)回線の支払い方法に依存
ドコモ回線にひも付けないで購入した場合(従来通り)
- 端末を一括払いで購入
- 「スマホおかえしプログラム」に加入した上で、分割金の支払いを「dカード」か「dカード GOLD」で実施
端末によっては解除操作が必要
自動化されるのは、あくまでもSIMロックの解除手続きのみとなる。購入後の解除プロセスは、端末によって異なる。
iPhone/iPad
iPhoneやiPadでは、AppleのサーバがSIMロック状態を管理しているため、端末の(再)アクティベーションを実行すればSIMロックが解除される。端末単体で(再)アクティベーションをする場合は、インターネット接続が必要だ(※2)
ドコモ以外のキャリアが発行したSIMカード(※3)を挿入した際に再アクティベーションを求められた場合は、画面の指示に従って操作をすれば問題ない。
(※2)原則としてWi-Fi(無線LAN)を推奨。ただし、挿入したSIMカードのキャリアがiPhone/iPadが対応している場合は、モバイル通信でも(再)アクティベーション可能
(※3)ドコモ回線を使うMVNOのSIMカードは不可(MVNOが独自のSIMカードを発行するサービスを除く)
Androidスマホ/タブレット
Androidスマートフォンでは、端末購入時の控え書類(オンラインショップの場合は購入履歴)に記載される「SIMロック解除コード」を端末に入力して、ロックを解除する。インターネット接続は不要だ。
具体的な手順は以下の通り。
- 端末にドコモ以外のキャリアが発行するSIMカードを挿入して電源を入れる
- 解除コードの入力画面が出たら、端末に解除コードを打ち込む
- SIMロックが解除される
ドコモ以外のキャリアのSIMカードを持っていない場合は、ドコモショップに相談しよう。また、解除コードを紛失した場合は「My docomo」(契約者向けWebサイト)で再度手続きをすると確認できる。
その他の端末
従来通り、ドコモショップでの手続きが必要となる。
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