旧プランでも入れる? 「docomo with」と併用できる?――ドコモの「スマホおかえしプログラム」 疑問点を解決しよう(1/3 ページ)
端末を買いやすくする仕組みとして、ドコモが「月々サポート」に代わって投入する「スマホおかえしプログラム」。一体どのようなプログラムなのか、Q&A形式で解説していく。【画像差し替え】
既報の通り、NTTドコモは6月1日から新しいスマートフォン購入プログラムとして「スマホお返しプログラム」を導入する。
この記事では、同プログラムについて気になる点をQ&A形式で解説する。
【画像差し替え:11時30分】より分かりやすくするために、記事中の一部画像を差し替えました
Q:プログラムはどこで加入できる? 条件は?
このプログラムは、ドコモオンライショップを含む全てのドコモ取扱店で加入できる。
加入時の条件は、以下の2つ。
- ドコモが指定するスマホを「36回払い」で購入すること(ドコモ回線の契約が必要)
- 端末購入時点でプログラムの加入申し込みをすること(後から申し込めない)
加入時にドコモの回線契約が必要なのは、同社の「個別信用購入あっせん契約約款」(PDF形式)において、分割払い契約を締結する条件としてXi(LTE)またはFOMA(W-CDMA)回線の契約を必須としているため。プログラム自体の条件ではない。
なお、このプログラムに加入する場合は、同時購入の周辺機器(ケースやACアダプターなど)の代金を分割支払い総額に含められない(合算できない)。どうしても周辺機器の代金を分割払いしたい場合は、端末とは別に分割払い契約を結ぶ必要がある。
Q:プログラムの利用条件は?
このプログラムを利用するには、ドコモオンラインショップを“除く”ドコモ取扱店にプログラムに加入した端末を持ち込んで返却すればよい。持ち込み先は、購入した店舗でなくても構わない。MNP転出を含め、購入時のドコモ回線を解約済みでも、購入者本人であれば手続き可能だ。
ただし、一部の量販店では返却時点における支払い残額が「1万円以上」の場合は取り扱いできない。1万円以上の残額がある端末を量販店に持ち込む予定がある場合は、対応できるかどうか事前に問い合わせるか、ドコモショップに持ち込むことをお勧めする。
持ち込む(返却する)端末は、ドコモが定める「返却条件」と「査定条件」を満たす必要がある。これらの条件は「下取りプログラム」のものを準用するが、特に重要な条件を以下に示す。
- プログラム加入者に持ち込む機種の所有権があること
- 持ち込み時点で分割支払金や回線契約に関する料金の未払いがないこと
- 持ち込む機種に故障、水ぬれ、著しい外観破損や画面割れがないこと
1番目の条件は、言い換えればプログラムを適用して購入した端末が加入者の手元になければならないということ。要するに中古端末を含め、第三者から購入した端末ではプログラムを利用できない(当たり前といえば当たり前だが)。
2番目の条件は読んで時のごとし。持ち込む前に料金の未払いがないかどうかチェックするようにしたい。
3つ目の条件も読んで字のごとし。誰の目から見ても明らかな破損や機能障害がある場合、あるいは「水ぬれ反応シール」に反応がある場合は返却できない。状況に応じて、持ち込む前に修理を依頼するか「ケータイ補償サービス」「ケータイ補償サービス for iPhone/iPad」(以下まとめて「ケータイ補償サービス」)を利用して端末を交換することをお勧めする。
返却の査定は取扱店の店員が行う。問題がなければ、端末を返却することで分割払いの残額(詳しくは後述)が免除される。
一方、査定の結果「基準に満たない」と判断された端末を返却する場合は、2万円の「故障時利用料」がかかる。ただし、この利用料は返却端末にひも付いたケータイ補償サービスの契約がある場合は2000円に減額される。
なお、分割払いの残額が故障時利用料以下となる場合も、端末は返却できない。
端末が“交換”された場合はどうなる?
故障時の修理対応、あるいはケータイ補償サービスの利用によって端末が交換された場合でも、加入時の分割払い契約が継続していればプログラムを利用できる。交換後の端末を店頭に持ち込もう。
Q:旧プランでも入れる?
スマホおかえしプログラムは、36回払いの分割払いとひも付くもの。プランとは結び付かない。
よって、新プランである「ギガホ」「ギガライト」はもちろん旧プランでも加入できる。
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