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「OCN モバイル ONE」にフルMVNO基盤を活用したデータ通信専用SIMが登場 8月27日から:ドコモ端末もSIMロック解除が必要
NTTコミュニケーションズのMVNOサービス「OCN モバイル ONE」のデータ通信専用SIMにおいて、同社独自のSIMカードを使ったサービスが開始されることになった。NTTドコモ回線を利用することを含めサービス内容に変更はないが、ドコモ端末でも利用時にSIMロック解除が必要となる。
NTTコミュニケーションズは8月27日から、「フルMVNO基盤」を活用したデータ通信専用SIMの提供を開始する。同日以降にデータ通信専用SIMを新規契約したユーザーが対象で、料金とサービスに変更はない。ただし、このSIMカードはNTTドコモ端末で利用する場合もSIMロック解除が必要となる。
同社では、4月から国内においてフルMVNO基盤を活用したサービスを法人向けに提供している。それを、対象範囲を限定しつつも個人ユーザーにも拡大する。
なお、契約からSIMカードの受け渡しまでを申し込み当日に完了できる「即日受渡カウンター」での申し込み分は、同日以降も従来通りのSIMカードを発行する。
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フルMVNOとは?
フルMVNOは、加入者(契約者)の情報を管理する装置「HLR/HSS」を自ら用意してサービスを提供するMVNOのことを指す。
独自にSIMカードを発行できるようになる他、より柔軟に料金を設定できるといったメリットがある反面、HLR/HSSを設置するためにある程度大規模な投資が必要となるというデメリットもある。
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