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Qualcommがミドルハイ向け「Snapdragon 750G 5G」を発表 搭載製品は2020年末までに登場:初号機はXiaomiから
Qualcommが、ミドルハイレンジ端末向けの新型プロセッサを発表した。ハイエンドプロセッサの機能を厳選して備えたことが特徴で、搭載製品は2020年末までに登場する予定だ。
米Qualcommは9月22日(米国太平洋夏時間)、ミドルハイ向けプロセッサ「Snapdragon 7シリーズ」の新製品として、「Snapdragon 750G 5G」を発表した。実装面で「Snapdragon 690 5G」と互換性を持たせたことが特徴で、搭載製品は2020年末までに登場する見通しだ。
Snapdragon 750G 5Gは、ハイエンド向けプロセッサの機能を厳選して搭載したことが特徴だ。
CPU部分は8コアの「Kryo 570」、GPU部分は「Adreno 619」を採用しており、「Snapdragon 730G」と比較してCPUのパフォーマンスは最大20%、GPUのパフォーマンスは最大10%向上しているという。ゲーミング性能を引き上げる機能「Snapdragon Elite Gaming」にも一部対応している。
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通信面では、「Snapdragon X52 5Gモデム」を統合し、ミリ波(mmWave:30GHz帯前後)とSub-6(6GHz以下)を使った5G通信に対応している。最大通信速度(理論値)は、5G通信時が下り3.7Gbps/上り1.6Gbps、LTE通信時が下り1.2Gbps/上り210Mbpsとなる。Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)やBluetooth 5.1にも対応する。
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