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「Apple ProRAW」がやってきた そもそもRAWとは? どんなシーンで使える?荻窪圭のiPhoneカメラ講座(3/4 ページ)

iPhone 12 Pro/Pro Maxのみとなるが、iPhoneでRAWデータを記録できるようになった「Apple ProRAW」。本記事ではその使い方から活用法までを伝授する

 続いて人肌編へ行こう。

 iPhone 12 Pro/Pro Maxのコンピュテーショナルフォトグラフィーはかなり優秀なのであるが、時々不自然な結果になることがある。

 例えば、逆光で人物を撮ったとき。逆光なのに背景はしっかり残しつつ顔も明るく撮れているのはいいが、ちょっと塗り絵っぽくペタっとしてて不自然だ。

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HEIFで撮影したもの。スマートHDRがすごく仕事してくれたが肌がのっぺりとしてちょっと不自然

 そこで同じシーンをRAWで撮り直し、AdobeのLightroomにインポートして自分で現像することにした。


iPhone用のAdobe Lightroomにカメラアプリで撮った写真をインポート。DNGとバッジがついているものはRAWで撮った写真

 Lightroom上で階調を調整し、細かく色を調整し、不自然さがないようにあれこれ現像してみた。


色温度を調整

さらに青や肌の色を個別に調整してみた

 その結果がこちらだ。肌の色をちょっとシンプルにし、陰影を復活させて明るめにしてみた。


より自然な感じになったかと思う

 このように自分で調整する手間はあるけど、得られるクオリティーの差は大きい。

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