ドコモがWebでの「回線解約」を受け付け開始 dアカウントが必要
NTTドコモが、My docomo(Web)において携帯電話回線の解約と、即時解約を伴うMNP転出の手続きを受け付け始めた。契約状況によっては従来通りドコモショップでの手続きが必要な場合もあるので注意しよう。
NTTドコモは3月24日から、携帯電話回線の解約と、即時解約を伴うMNP(携帯電話番号ポータビリティ)転出の手続きをWebで受け付け始めた。手続きには「dアカウント」を取得する必要がある。
手続き方法
解約手続きは、解約/転出したい携帯電話番号とひも付いたdアカウントで「My docomo」にログインして行う。
携帯電話回線の解約
携帯電話回線の解約を行う場合の手順は以下の通り。手続きが完了すると、すぐに通信できなくなるので注意しよう。
- 手続きサイトにアクセスする
- dアカウントでログインする(必要に応じて)
- 手続きの注意事項を読んで同意する
- dアカウントの2段階認証を実行する(※1)
- 契約住所を確認する(住所変更が必要な場合は先に済ませておく)
- 解約に伴ってかかる費用を確認する(端末代金の残額も表示されるが、残金は引き続き分割払いできる)
- 解約の注意事項を読んで同意し、解約に関する書類の送付先メールアドレスを入力/確認する(※2)
- 「この内容で手続きを完了する」を押す
- 解約が成立する
(※1)解約を行う携帯電話番号宛に送付されたSMSに記載されている「セキュリティコード」を入力する。SMSを受信できない端末を利用している場合は、代替手段でセキュリティコードを確認できる(参考リンク)
(※2)dアカウントに登録された連絡先を指定する場合、解約しようとしている回線の「ドコモメール」のアドレスでないことを確認すること(以下同)
即時解約を伴うMNP転出(切断型MNP)
通常のMNP転出手続きでは、現状の携帯電話回線の契約を維持したまま「予約番号」を取得できる。この場合、予約番号を使って他キャリアで新規契約をすると元の契約が自動解除される。
一方、即時解約を伴うMNP転出(切断型MNP)では、現状の携帯電話回線を解約した上でMNP予約番号を発行する。この方法では、手続きの完了時点で携帯電話サービスを利用できなくなるが、有効期間内に予約番号を使って他キャリアで新規契約すると解約時の携帯電話番号を引き継げる。
従来、ドコモでは即時解約を伴うMNPの手続きをドコモショップでのみ受け付けていたが、今回の取り組みでMy docomoでも行えるようになった。手順は以下の通りとなる。
- 手続きサイトにアクセスする
- dアカウントでログインする(必要に応じて)
- 手続きの注意事項を読んで同意する(2ページある)
- 手続き方法で「MNP予約番号発行(即時解約)」を選んで次に進む
- 注意事項を読んで次に進む
- dアカウントの2段階認証を実行する(※1)
- 解約に伴ってかかる費用を確認する(端末代金の残額も表示されるが、残金は引き続き分割払いできる)
- 解約の注意事項を読んで同意し、解約に関する書類の送付先メールアドレスを入力/確認する(※2)
- 「この内容で手続きを完了する」を押す
- 解約が成立し、予約番号が発行される
ただし、この方法では予約番号の期間内に他キャリアでの新規契約が完了しなかった場合、当該電話番号を“失う”ことになる。よほどのことがなければ、通常のMNP手続きを推奨する。
Webでは手続きできない場合もある
以下のいずれかに当てはまる携帯電話回線では、解約やMNPの手続きをWebで行えない。従来通りドコモショップでの手続きが必要となる。
- 「ドコモ光」の契約とペア設定されている回線
- 異名義で組まれた「シェアグループ」の代表回線(代表回線の変更が必要)
- 一括請求の代表回線(代表回線の変更が必要)
- 契約者が死亡した回線(契約者死亡に伴う手続きが必要)
関連記事
NTTドコモが「SIMロック」を即時解除する取り組みを拡大 条件を満たした購入者には手続きを自動実施
NTTドコモが、端末購入時にSIMロック解除条件を満たしている購入者に対して、SIMロック解除手続きを自動で行う取り組みを開始した。ただし、あくまでも手続きが自動化されるだけであり、端末によっては解除操作をする必要がある。NTTドコモが「SIMロック解除」ルールを一部変更 「クレジットカード払い」なら即時解除可能に
NTTドコモが、SIMロック解除手続きのルールを一部変更。携帯電話料金を「クレジットカード払い」しているユーザーについて即時解除を可能とした。ドコモの「SIMロック解除」要件緩和 手続きはどうすればいい?
2月20日から、NTTドコモが販売した端末のSIMロック解除要件が緩和された。他人から譲渡を受けた端末や中古端末はどうすればロック解除できるのか、簡単にまとめる。キャリアの乗り換えは増えるのか? 総務省がMNP円滑化の「方向性案」を提示
総務省が「スイッチング円滑化タスクフォース」において、MNPの利用を促進するための「方向性案」を示した。基本的には会合の過程で出した「論点案」と同じ内容で、eSIMの推進やキャリアメールの持ち運びなど4項目の取り組みが盛り込まれているが、実施時期のめどが新たに示された。ドコモとauが解約/MNP転出案内サイトに「検索除外」の措置 総務省が指摘
NTTドコモとau(KDDIと沖縄セルラー電話)が、解約やMNP転出に関する手続きを案内するWebサイトに対して、Web検索されないようにするための措置を講じていたことが判明した。総務省からの指摘に前後する形で、両社は共に措置を解除している。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.