ドコモの「SIMロック解除」要件緩和 手続きはどうすればいい?:中古端末購入者必見
2月20日から、NTTドコモが販売した端末のSIMロック解除要件が緩和された。他人から譲渡を受けた端末や中古端末はどうすればロック解除できるのか、簡単にまとめる。
既報の通り、NTTドコモは2月20日から同社が販売する携帯電話端末のSIMロック解除条件を一部変更した。他者から譲渡された端末や中古端末でも、契約者以外がロック解除の手続きを行えるようになった。
この記事では、手続き方法に関する詳細を改めてまとめる。
解除対象と受付条件
契約者以外のSIMロック解除手続きは、2011年4月以降に発売された端末、つまりSIMロック解除できる全ての機種で可能だ。
端末購入時に手続きした(ひも付けた)回線が解約済みでも、解約からの日数を問わずいつでも手続きできる。ただし、以下のいずれかの条件に当てはまる場合は手続きを行えない。
- ドコモに購入履歴が残されていない
- ネットワーク利用制限の対象となっている
- 「おまかせロック」など、遠隔操作によるロックがかかっている
- 購入から100日経過していない(分割払い、または端末購入サポートで買った場合)
手続き方法と手数料
実際の手続き方法と手数料は、端末の発売時期によって異なる。
2011年4月から2015年4月までに発売した対象機種
ドコモショップに端末を持ち込んで手続きする必要がある。手数料は1台3000円(税別)で、1回の手続きにつき最大2台までロック解除できる。
解除を希望する端末、手数料(※1)とドコモが指定する本人確認書類(※2)を持参して手続きしよう。
※1 ドコモショップで受け付けている支払い方法で支払える
※2 SIMロック解除手続きで「健康保険証」を本人確認書類として使う場合、補助書類は不要
2015年5月以降に発売した対象機種
My docomo(契約者Webサイト)上の「ドコモオンライン手続き」またはドコモショップで手続きできる。
Webで手続きする場合は手数料無料で、台数無制限で手続き可能。ただし、事前に「dアカウント」を取得した上で、My docomoの利用開始手続きをする必要がある。ドコモの電話番号をひも付けていない、ドコモ未契約者向けのアカウントでも構わない。
大まかな手続き手順は以下の通り。なお、2月23日現在、SIMロック解除手続きはPC向けサイトから手続きする必要がある。別のスマートフォンを使って手続きする場合は、ブラウザのPCサイト表示機能などを活用しよう。
- ドコモオンライン手続きにアクセスする
- 「その他」にある「SIMロック解除」をクリック
- 「お手続きをする」をクリック
- 指示に従って2段階認証を行う(※3)
- ロック解除したい端末のIMEI(国際移動体装置識別番号)を入力する(※4)
- 注意事項を読む
- 「同意する」をクリック
- 指示に従って解除手続きを完了する(※5)
※3 ドコモ契約者はdアカウントにひも付けた電話番号宛のSMS(ショートメッセージ)で、未契約者はdアカウントに登録したメールアドレス宛のメールで認証コードが届く
※4 端末の外箱に記載されている。ケータイやスマホなら電話発信画面で「*#06#」と入力して表示することもできる
※5 大きく分けて「Android端末(Google Pixelを除く)」「Google Pixel」「iPhone/iPad」で遷移が異なる
なお、一部の端末(後述)はWebで手続きできないため、ドコモショップへの来店が必要となる。
ドコモショップで手続きする場合、手数料は1台3000円(税別)で、1回の手続きにつき最大2台までロック解除できる。ただし、Webで手続きできない以下の端末は手数料無料となる。
- iモードケータイ
- ドコモ らくらくホン
- キッズケータイ(F-03Jを除く)
- データカード
- Wi-Fiルーター
解除を希望する端末、手数料(※1)とドコモが指定する本人確認書類(※2)を持参して手続きしよう。
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