ドコモが「SIMロック解除」条件を一部変更 一括購入なら即解除可能に
NTTドコモが2015年5月以降に発売した携帯電話の「SIMロック解除」条件を一部変更する。端末を一括払いで購入した場合は購入日から、分割払いで購入した場合は購入から100日経過した時点でSIMロック解除の手続きを可能とする。
NTTドコモは5月24日から、2015年5月1日以降に発売した機種のSIMロック解除手続きの受け付け条件を一部変更する。一括払いで購入した場合は原則購入日から、分割払い(割賦)で購入した場合は原則購入から100日経過した時点で手続きが可能となる。これにより、海外渡航時に現地のプリペイドSIMカード(参考連載)を利用する時などにおける利便性が向上する。
条件変更以前に購入した対象機種についても、さかのぼって新しい条件が適用される。ただし、以下の条件に当てはまる場合は注意が必要だ。
購入手続きをした回線で「SIMロック解除手続き」履歴がある場合
端末購入時に手続きした回線で、過去にSIMロック解除手続きをしたことがある場合、分割払いで購入した場合でも、前回の解除手続きから100日以上経過した時点で解除手続きを行える。
「端末購入サポート」を使って購入した場合
同じ機種を12カ月間使い続けることを条件に端末代金を割り引く「端末購入サポート」を利用して購入した端末は、購入手続きに利用した回線でのSIMロック解除手続き履歴の有無を問わず、購入から100日経過した時点でSIMロック解除手続きが可能となる。
ただし、機種ごとに定められた「端末購入サポート解除料」を支払えば、それをドコモが確認できた時点で100日を待たずに手続きできる。
分割払い(割賦)の残債を一括清算した場合
端末を分割払いで購入し、その後で残債を一括で支払った場合、それをドコモが確認できた時点で購入から100日を待たずにSIMロック解除手続きを行える。
購入時の回線を解約してしまった場合
端末購入時に手続きした回線を解約した場合、解約日から100日以内であればSIMロック解除手続きを行える。
関連記事
- キャリアのスマホで格安SIMを使うときの注意点は? IIJ堂前氏が解説
IIJが開催したファンミーティング「IIJmio meeting」で、エンジニアの堂前氏が、キャリアのスマートフォンでIIJmioの通信サービスを使う際の注意点を解説。iPhoneとAndroidの違い、SIMロック解除と対応周波数が重要であることに言及した。 - 「SIMロック」は悪なのか?――その歴史を振り返る
IIJが開催したファンミーティング「IIJmio meeting」で、SIMロックの歴史と現状を振り返った。SIMロックは悪なのか? 必要なものなのか? - 端末購入補助とSIMロック解除のルールが変わる――総務省に聞く“新ガイドライン”の狙い
端末購入補助とSIMロック解除のガイドラインが1月10日に改正された。新ガイドラインはどのような目的で策定され、また今回の改正にはどのような意図があるのか。総務省の担当者を直撃した。 - SIMロックの解除期間が短縮 一括は「支払い確認後」、割賦は「約100日以下」に
総務省が「モバイルサービスの提供条件・端末に関する指針」を策定。SIMロック解除の期間を、現在の180日から改正。スマートフォンの端末購入補助の適正化に関するガイドラインも改正した。 - 総務省が新ガイドライン「SIMロック規制期間を大幅短縮」を公開――これで本当に「抜け穴」を埋めることができたのか
総務省主催の携帯電話に関する施策に対する「フォローアップ会合」を受けて、同省が「モバイルサービスの提供条件・端末に関する指針」案を公表した。案にはSIMロック解除における期間制限の大幅短縮や端末割引規制の強化が盛り込まれたが、これで「抜け穴」は埋められるのだろうか……?
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.