楽天モバイルの「auエリアローミング」終了予定が更新 千葉県と神奈川県は2022年3月末までに「原則終了」
KDDIが、楽天モバイルのキャリアサービス(Rakuten UN-LIMIT)利用者を対象とするローミングサービスの状況を更新した。東京都ではサービスを原則終了した他、千葉県と神奈川県も2022年3月末までにサービスを原則として終了する。
KDDIは4月1日、楽天モバイル(キャリアサービス)ユーザー向けのローミングサービスの終了予定を更新した。東京都は一部を除きサービスを終了した他、千葉県と神奈川県は2022年3月末までに原則としてサービスを終了するという。
ローミングサービスの概要
楽天モバイルは2019年10月から、自前の無線通信設備を使った「キャリア(MNO)サービス」の提供を開始した。しかし、新規参入ということもあり、全国にエリアを拡大するにはある程度の時間を要する。
そこで、同社は2026年3月31日まで、KDDIと沖縄セルラー電話からau 4G LTEのネットワークのローミング提供を受けることになっている。これにより、同社のユーザーは、同社エリア外でもau 4G LTEネットワークを使うことでデータ通信や通話を行える。
ただし、このローミング契約は「東京23区、大阪市、名古屋市を除く全国エリア」と「地下鉄、地下街、トンネル、屋内施設や観光名所等の一部」において有効で、楽天モバイルの自社エリアの人口カバー率が70%を超えた都道府県については、楽天モバイルとKDDIとの協議を経て、期限を待たずにローミングサービスを終了することになっている。
ローミングサービスの終了(予定)
4月1日現在、楽天モバイル向けのローミングサービスが終了、または終了を予定している府県は以下の通り。なお、具体的なローミング提供エリアは地図で確認できるようになっている。
- →楽天モバイル株式会社向けローミングサービス提供エリア(KDDI)
終了済み
- 東京都(一部を除く)
2022年3月末までに原則終了予定
- 千葉県
- 神奈川県
順次終了予定
- 宮城県
- 埼玉県
- 千葉県
- 神奈川県
- 新潟県
- 静岡県
- 愛知県(名古屋市は当初から対象外)
- 滋賀県
- 京都府
- 大阪府(大阪市は当初から対象外)
- 兵庫県
- 広島県
- 奈良県
- 愛媛県
- 福岡県
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