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Huawei、Androidに代わる「HarmonyOS 2」搭載スマートフォンを発表 既存端末も中国でアップデート開始

Huaweiは新独自OS「HarmonyOS 2」を発表した。同OS搭載の新しいスマートフォン、スマートウォッチ、タブレットも披露した。既存のAndroidスマートフォンも同OSにアップデートしていく。

 中国Huaweiは6月2日(現地時間)、新独自OS「HarmonyOS 2」を自社のスマートフォン、スマートウォッチ、タブレットなどに搭載すると発表した。


HarmonyOS 2を紹介するConsumer Business Groupのリチャード・ユーCEO

 Huaweiは2019年、米国政府がHuaweiをブラックリストに載せ、米GoogleのAndroid OSの利用をブロックしたことを受けてHarmonyOSを発表した。IoTやスマートフォン、PCなど、様々なデバイスに柔軟に対応するOSとしており、まずはスマートTVに搭載された。

 Huaweiは今回のイベントで、既存の同社のスマートフォンの多くがHarmonyOS 2にアップグレードできるようになると発表した。中国で、同日から来年にかけてロールアウトしていくという。

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 また、同OS搭載の「Mate 40」シリーズのスマートフォン、タブレットの「Mate X2」、スマートウォッチの「Huawei WATCH 3」シリーズも発表した。


「Huawei WATCH 3」シリーズ

 イベントでは、HarmonyOSが端末横断で機能するデモが行われた。例えばスマートフォンの“コントロールパネル”で音楽アプリを選び、再生先の端末(スマートスピーカーなど)を選ぶシーンや、コントロールパネルでスマートスクリーンのアイコンをスマートフォンのアイコンにドラッグすることでスマートフォンで見ていた映画の続きをスマートテレビで見たり、イヤフォンのアイコンをスマートフォンのアイコンにドラッグするとそれまでスピーカーから再生していた音声をイヤフォンに変えられるシーンが紹介された。Huaweiはこうした機能を「スーパーデバイスシステム」と呼ぶ。


「スーパーデバイスシステム」のデモ

 同社は年内に中国でHarmonyOS搭載の約100の製品を発売すると語った。年内に3億台の端末がHarmonyOS搭載になる見込み。

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