カールツァイスカメラ搭載 Vivo「X60 Pro+」はジンバル内蔵で手ブレ知らず:山根康宏の海外モバイル探訪記
老舗のレンズメーカー、カールツァイスがVivoとも提携しました。X60シリーズでもジンバルを搭載したモデルが発売されています。今回紹介する「X60 Pro」はX50 Proと同じ5軸ジンバルを搭載しつつ、ジンバルシステムはバージョン2.0と進化しています。
「ZEISS」のロゴでおなじみの老舗のレンズメーカー、カールツァイスはソニーやノキア(HMD Mobile)とカメラレンズでコラボしていますが、2021年に入ってから、今度はVivoとも提携しました。Vivoのカメラ強化モデル最新作「X60」シリーズのカメラ部分には、ブルーのZEISSロゴが誇らしげに表示されています。
Vivoは2020年8月発売の「X50 Pro」に業界初のジンバルを搭載し、動画撮影の手ブレをほぼゼロにしました。X50 Proは過去に紹介しています。
X60シリーズでもジンバルを搭載したモデルが発売されています。今回紹介する「X60 Pro」はX50 Proと同じ5軸ジンバルを搭載しつつ、ジンバルシステムはバージョン2.0と進化しているとのこと。なおグローバルではこのX60 Proが最上位モデルとなります。
ちなみに、X60シリーズはバリエーションが非常に多く、以下のモデルが発売されています。
- X60 Pro+
- X60 Pro グローバル版
- X60 Pro 中国版
- X60 グローバル版
- X60 中国版
- X60t
- X60 Curve Display Edition
X60 Proのグローバル版は6.56型(1080×2376ピクセル)ディスプレイにSnapdragon 870を搭載。本体サイズは73.2(幅)×158.6(高さ)×7.6(奥行き)mm、179gでバッテリーは4200mAh。カメラは4800万画素+1300万画素(ウルトラワイド)+(2倍望遠)、3200万画素インカメラという組み合わせです。なお中国版は本体サイズは同等ながらプロセッサはExynos 1080、カメラはグローバル版に対して800万画素(ペリスコープ式5倍望遠)が追加された4眼カメラとなっています。
ジンバルカメラはX60 Pro+、X60 Pro(グローバル版と中国版)に搭載されており、4800万画素のメインカメラにその機能が備わっています。しかしカメラ部分の出っ張りはそれほどでもなく、この薄さによくぞジンバルを内蔵したなと感心してしまいます。
ジンバルは動画撮影時に「標準」と「強力」の切り替えができます。
室内で端末を手に持ち、軽く上下に振ってみましたが、プレビューに見える椅子がしっかり画面の中央に収まっています。これならGoProなどのアクションカム代わりにも十分使えそうです。Vivoが日本に参入することがあれば、ぜひこのX60 Proのような、他社にはない機能を搭載した製品を出してほしいもの。
2021年あたりからスマートフォンのカメラも動画機能を強化したものが出てきています。しかしスマートフォンを横向きにしてビデオ撮影すると、手に持ちやすいデジタルカメラやアクションカムよりも手ブレしやすい傾向にあります。とはいえ、手ブレ防止用に別途ジンバルを買って持ち歩くのも面倒なものです。手ブレの激しい動画はあまり見れたものではありません。Vivoは「きれいな動画」の大前提として、ブレない動画の撮れるスマートフォンの開発に注力しているわけです。
関連記事
世界初のジンバル内蔵スマホ、Vivo「X50 Pro」なら手ブレのない動画が撮れる
Vivoの「X50 Pro」は、薄いボディーのカメラモジュールの中にジンバルを内蔵しています。ジンバルは5軸で一般的なスマートフォンの3倍の手ブレ補正性能を有するとのこと。確かに手ブレはかなり低減されており、ちょっと歩いてVLOGを撮るなんてときに有用でしょう。トランスフォーマーとコラボした「Vivo iQoo 3 5G」特別モデル スペックも申し分なし
海外の有名キャラクターとコラボしたスマホをVivoが出しています。トランスフォーマーデザインを採用した「Vivo iQoo 3 5G」の特別バージョンです。背面デザインが一目でトランスフォーマーと分かる仕上げになっています。Snapdragon 865搭載で5万円台から Vivoのゲーミングスマホ「iQoo 3 5G」は背面カラーに注目
日本に未参入のVivoは毎月のように中国でスマートフォン新製品をリリースしています。Vivoには複数のラインアップがありますが、その中でも「iQoo(アイクー)」はゲーミングに特化したハイスペックモデル。その中でもカメラを強化した「iQoo 3 5G」に触れる機会がありました。インカメラが飛び出す「Vivo S1」は約4万円~の普及モデル
2018年はインカメラを隠すための工夫を凝らしたスマートフォンが多数登場しました。インカメラを隠す最大のメリットは、ディスプレイ上部に欠き取り部分を不要とすること。中でもVivoの「S1」は、2398元(約4万円)からと手ごろなのが大きな魅力です。表も裏もディスプレイ! Vivo「NEX Dual Display」の変態っぷりが面白い
Vivoから表も裏もカラーディスプレイという2画面表示可能なスマートフォンが登場しました。既に2018年11月にはNubiaが同様の2画面スマホ「Nubia X」を出しています。ところがVivoの「NEX Dual Display」は、ちょっと方向性を変えた製品なのです。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.