レビュー

高コスパ全部入り「OPPO Reno5 A」レビュー iPhone SEやAQUOS sense5Gと比べてどう?(2/3 ページ)

オウガ・ジャパンが6月11日に発売したSIMフリースマホ「OPPO Reno 5 A」。防水防じん性能やFeliCa決済機能を備えた日本向け仕様で、低価格かつ高画質なカメラ機能が魅力だ。この夏注目の最新格安スマホの使い心地を、実際に試しつつ紹介する。

処理性能は同価格帯Androidでは高性能だがiPhone SEには負ける

 OPPO Reno5 Aは、同価格帯のAndroidスマホより高性能なミドルハイ向けのQualcomm製プロセッサ「Snapdragon 765G」を搭載。メモリは6GBでストレージは128GBだ。同価格帯のAndroidスマホの中で比べると、グラフィック性能が一回り優れている。まずはベンチマーク結果から見ていこう。

 総合性能の「Antutu Benchmark V9」のスコアは38万1455だ。ライバルとなるAQUOS sense 5GはミドルクラスのSnapdragon 690を搭載しており、スコアは27万8353だった。iPhone SEはハイエンドのA13を搭載している。iOS版はバージョンが異なるAntutu Benchmark V8しかなく比較はできないが41万9351だった。


OPPO Reno5 AのAntutu Benchmark V9スコア

 ここからは共通のテストを比較していこう。CPU性能の比較となるGeekbench5だが、OPPO Reno5 AとAQUOS sense 5Gのスコアは約1700と小差。iPhone SEは2361と他2機種の1.4倍近い性能だ。

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CPU性能をGeekbench5で比較

 ゲームで重要なGPUなどのグラフィック性能を、「3DMark」の「Slingshot Extreme」で比較した。OPPO Reno5 Aのスコアは3305と、AQUOS sense 5Gの2158より約1.5倍高性能だ。だがiPhone SEは4323と、OPPO Reno5 Aの約1.3倍高い性能となっている。


グラフィック性能を3DMarkのSlingshot Extremeで比較

 全体的に見ると、OPPO Reno5 AはAQUOS sense 5Gと比べてグラフィック性能が高い。だが、iPhone SEが搭載するハイエンドチップA13 Bionicと比べると、CPUとグラフィック性能共に差をつけられている。

 実際のアプリ動作だが、一般的なアプリでは3機種とも操作性や動作速度でそこまでの違いはない。SNSやブラウザ、動画視聴でほぼ不満を感じることはなかった。広い意味での使い勝手を比べるなら、OPPO Reno5 Aは画面の大きさや90Hz表示の滑らかなスクロールもあり一番快適だ。

 だが、ゲームの快適さを話題のサイゲームス「ウマ娘 プリティーダービー」で比べると、動作速度はiPhone SEが大差をつけて快適だ。操作への反応が高速でアニメーションも滑らか。ヘビーにプレイする人だと、画面サイズやバッテリー持ちに目をつぶってもiPhone SEを選びたくなるだろう。

 一方、Androidの2機種だが、OPPO Reno5 Aはゲーム支援機能の「ゲームスペース」、AQUOS sense 5Gは「ゲーミング設定」にウマ娘のアプリを登録した上で起動すれば一通り問題なく動作する。その上でどちらが快適かと言えば、グラフィック性能のベンチマーク通りOPPO Reno5 Aの方が頭1つ差でやや滑らかに動いた。だが、iPhone SEや最新ハイエンドスマホと比較すると、時々動作がもたつくのは気になる。


OPPO Reno5 Aでゲームを遊ぶ場合は、ゲームプレイ支援機能の「ゲームスペース」にアプリを登録しよう。画面解像度などの表示周りや動作を最適化してくれる

 全体で見ると、OPPO Reno5 Aのゲームの動作は他の実売2~3万円台のAndroidスマホよりは良好だ。特に、画質を下げても楽しめるバトルロイヤル系のゲームは快適に遊べる。だが、ウマ娘やアイドル系リズムゲームなどキャラクター表現のためにある程度の3Dグラフィック性能を求めるタイトルを快適に動かすには一歩足りない。

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