iPhoneで使える バッテリー内蔵ケースやMagSafe対応製品の選び方:スマホアクセサリー購入ガイド(1/2 ページ)
スマートフォンの進化とともにバッテリーの持続時間は延びてきたが、今でも長時間の動画視聴や外出などでモバイルバッテリーがあるとうれしいシーンは多い。iPhone向けにはバッテリーを内蔵したケースやMagSafeで充電できるアクセサリーが多く販売されており、今回はそういった便利なケースを紹介する。
黎明(れいめい)期と比べてスマートフォンのバッテリー持続時間はかなり長くなったとはいえ、長時間の動画視聴やゲーミングなど、バッテリー消費の多い使い方が想定される場合や、出張先などで手軽に充電をするのが難しい場合など、モバイルバッテリーが重宝するシーンは多い。しかし、スマホとモバイルバッテリーとケーブルで接続した状態で移動するのに不便を感じることもあるだろう。
一方、iPhone向けの周辺機器には、バッテリー内蔵ケースや、ワイヤレス充電に対応するモバイルバッテリーといった選択肢もある。これらのアイテムは、「iPhoneを使いながら充電する」ときの不便さを解消してくれる。本稿では、ECサイトで手軽に入手しやすいアイテムを5つピックアップした。
iPhoneのバッテリー強化アイテム選びで確認しておきたいポイント
バッテリー内蔵ケースとは、iPhoneの保護ケースがモバイルバッテリー機能を兼ね備えていて、ケースを装着したまま充電も行えるという代物だ。ケースに備わったLightningコネクターなどを通してiPhoneに充電が行えるため、ケーブル類を用意する必要がなく、取り回しの良さが際立つ。
数年前までのiPhoneに対しては、Appleが純正の周辺機器として「Smart Battery Case」を提供していた。旧機種を使い続けているというユーザーは、まずこの純正品を検討するのがいいだろう。iPhone 12シリーズに対しては、Smart Battery Caseは展開されておらず、MagSafe対応のワイヤレス充電器に姿を変えている。
サードパーティー製品については、ECサイトから入手できるバッテリー内蔵ケースの多くは、大手メーカーによるものではなく、明確なメーカーやブランド表記のない製品が多い。そのため、初期不良に遭遇する可能性も少なからずあり、OSバージョンによって望む動作ができないことも十分あり得る。
さらに、サポート対応を期待できない出品者も多い。購入者側の手間はかかるが、最低限、保証期間があるかどうか、電気用品安全法で定められた「PSEマーク」の表記があるかどうかについては確認しておこう。あわせて取扱方法や廃棄時の注意点なども調べた上で、あくまで自己責任を前提に検討してほしい。
なお、「バッテリー内蔵型ケース」というジャンルにこだわらなければ、MagSafeを利用するワイヤレスタイプのモバイルバッテリー型製品もサードパーティーが販売している。対応機種は限られるものの、MagSafe対応ケースと合わせて活用すれば、着脱も自由に行えるため、バッテリー内蔵型ケースよりも柔軟に活用できるはずだ。なお、価格は8月下旬時点でのAmazon.co.jpでの税込み販売価格を記載している。
(1)iPhone 11 Pro Smart Battery Case with Wireless Charging:1万6280円
iPhone 11シリーズなどの過去モデルを使っている場合、Apple純正のスマートバッテリーケースが利用できる可能性がある。ただし、ECサイトで取り扱っている製品の対応機種は限られているので、まずは手持ちのiPhoneで使えるものがあるかどうかをチェックしよう。Amazon.co.jpの場合、「iPhone 11 Pro」向けと「iPhone XS Max」向けのSmart Battery Caseは取り扱いを確認できた。
同シリーズのケースは、端末上部側は柔らかく折り曲げることができる。ここを曲げた状態でiPhoneをスライドさせるようにケースに装着する仕組みだ。背面部にはバッテリーが内蔵されており、底面にあるLightningコネクターを介してiPhoneを充電できる。
(2)MagSafeバッテリーパック:1万1800円
iPhone 12シリーズ向けには、Apple純正の「Smart Battery Case」シリーズが展開されていない代わりMagSafe対応のバッテリーパックが販売されている。ただし、こちらはケースとしての保護性能は備えないので、MagSafe対応ケースと合わせて活用することを検討するのがいいだろう。
MagSafe対応のiPhone 12シリーズに対しては、背面に磁力で張り付きながらワイヤレス充電を行える。マグネットでの固定はできないものの、Qi規格をサポートする機器へのワイヤレス充電も可能だ。なお、同製品への充電は、Lightningケーブルを介して行う。バッテリー容量は1460mAh。
(3)Anker PowerCore Magnetic 5000:3990円
サードパーティー製のMagSafe対応のワイヤレス充電器としては、周辺機器メーカーの「Anker(アンカー)」が提供する「PowerCore Magnetic 5000」に注目だ。先述した純正品と比べて、価格は半分以下に抑えられるのが特徴で、バッテリー容量も5000mAhと多い。
最大5Wでのワイヤレス充電に加え、USB Type-Cポートからの最大10Wでの充電にも対応。USB Type-C to Cケーブルも同梱されている。最大24カ月間の保証が備わっている点も魅力だ。
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