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iPhoneとiPadのOSが「15.4」に iPhoneはマスクを着けたままFace IDを利用可能に
Appleは一連のOSをアップデートした。「iOS 15.4」でマスク着用のままFaceIDが利用可能になる。「iPadOS 15.4」「macOS Monterey 12.3」で「ユニバーサルコントロール」を使えるようになる。
米Appleは3月14日(現地時間)、「iOS 15.4」「iPadOS 15.4」「macOS Monterey 12.3」「watchOS 8.5」などをリリースした。iPadOSとmacOSのアップデートにより、昨年のWWDCで発表された、MacからiPadを操作する「ユニバーサルコントロール」がようやく使えるようになる。
iOSの注目の新機能は、マスク着用のままFaceIDが使えるようになることだ。その他、新しい絵文字など細かい新機能も多数追加になった(iOSの新機能のみ記事末に転載する)。
iOSとiPadOSのセキュリティ関連のアップデートでは、39件の脆弱性に対処した。今回は「悪用された可能性がある」脆弱性はない。
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iOS 15.4は、すべてのiOS 15互換端末(iPhone 6S以降)で利用できる。もちろん、3月18日発売の「iPhone SE(第3世代)」にも搭載される。iPadOS 15.4は、すべてのiPad Proモデル、iPad Air第2世代以降、iPad mini第4世代以降、iPad第5世代以降で利用できる。
iOS 15.4の新機能、改善、バグ修正は以下のとおり。
新機能
- iPhone 12以降で、マスクを着用したままFace IDを使用できるオプション
- Apple Pay、およびSafariとアプリ内のパスワード自動入力で、マスクを着用したままFace IDを使用可能
- 絵文字キーボードで、顔の表情、手のジェスチャー、調度品などの新しい絵文字を使用可能
- 握手の絵文字で、それぞれの手に別々のスキントーンを選択可能
- SharePlayのセッションを対応アプリから直接開始可能
- iPhone XS、iPhone XR、iPhone 11以降では、オフラインの間もSiriが日付と時刻の情報を応答可能
- 「ヘルスケア」がEUデジタルCOVID証明書に対応し、新型コロナウイルス感染症ワクチン接種、検査結果、および回復状況の検証可能な記録をダウンロードして保存可能
- Appleウォレットの新型コロナウイルス感染症ワクチン接種カードがEUデジタルCOVID証明書の書式に対応
機能改善
- SafariのWebページ翻訳機能がイタリア語と中国語(繁体字)に対応
- Podcastアプリにエピソードフィルタが追加され、シーズンや再生済み、未再生、保存済み、またはダウンロード済みのエピソードを絞り込み可能
- iCloudのカスタムメールドメインを「設定」から管理可能
- 「ショートカット」が「リマインダー」とのタグの追加/削除/検索に対応
- 「緊急SOS」の設定をすべてのユーザを対象に「長押しして通報」を使用するように変更。「5回押して通報」は「緊急SOS」の設定のオプションとして今後も利用可能
- 「拡大鏡」のクローズアップ機能で、iPhone 13 ProとiPhone 13 Pro Maxの超広角カメラを使用して小さなものを見やすくすることが可能
- 「設定」で保存済みのパスワードに自分用のメモを追加可能
バグ修正
- キーボードで入力した数字の間にピリオドが挿入される場合がある問題
- 写真とビデオがiCloud写真ライブラリに同期されない場合がある問題
- 「ブック」アプリ内で「画面の読み上げ」のアクセシビリティ機能が予期せず終了する場合がある問題
- コントロールセンターでライブリスニングをオフに切り替えてもオフにならないことがある問題
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