ドコモの「iコンシェル」が2023年6月でサービス終了 スマホ向けは「my daiz」に完全統合
NTTドコモの情報サービス「iコンシェル」が2023年6月30日をもって終了することになった。iモードケータイ向けサービスは同日付で自動解約となるが、セットのケータイデータお預かりサービスは自動解約とならない。スマホ向けサービスはmy daizとして自動継続される。
NTTドコモは2023年6月30日をもって、情報サービス「iコンシェル」の提供を終了する。iモードケータイ向けのサービスは7月1日以降利用できなくなる一方で、スマートフォン向けのサービスは既に併用可能な「my daiz(マイデイズ)」に完全統合される。
iモードケータイ向けサービス終了のスケジュール
iモードケータイ向けのiコンシェルは、以下のスケジュールでサービスを終息する。
- 8月23日:「おためしサービス」(初回申し込み時の31日無料体験)の受付終了
- 8月24日:新規申し込みの受付終了
- 2023年6月30日:サービス終了(iコンシェルは原則として自動解約)
サービスの終了に伴う主な注意点は次の通り。
- 「共有データ」が削除される
- 位置情報の定期測位が行われなくなる
- 「スケジュール/メモ」の関連リンク追記機能で追記された機能を表示できなくなる
- 「電話帳」に自動追記された内容が表示されなくなる
- 「iスケジュール」の自動更新が行われなくなる
- 「週間天気」が利用できなくなる
- PC向け「My docomo」におけるiコンシェル関連機能を利用できなくなる
ケータイデータお預かりサービスは自動解約されない!
iモードケータイ向けのiコンシェルでは、iコンシェル(月額110円)に加えて「ケータイデータお預かりサービス」(月額110円)をセットで契約する必要がある(合算月額220円)。
サービス終了に伴って2023年6月30日付けで自動解約となるのはiコンシェルのみとなる。特に申し出がない限り、ケータイデータお預かりサービスの契約は継続されるため、必要に応じてMy docomoなどで解約するようにしたい。
「重畳契約」では条件によって自動解約されない場合あり
先述の通り、iモードケータイ向けのiコンシェルは2023年6月30日をもって自動解約となるが、以下の条件を“全て”満たした回線については同年7月1日以降も「my daiz(月額コース)」として契約が継続する。
- 1つの回線でiモードとspモードを重畳契約している
- その回線で「My daiz/iコンシェル(月額コース)」(月額110円)を契約している
- その回線で「いちおしパック」または「エンタメいちおしパック」を契約している
なお、iモードとspモードの重畳契約はFOMA(3G)回線とXi(LTE)回線で可能だったが、iモードと同時に新規申し込みの受付を終了している(参考記事)。
スマートフォン向けサービス終了のスケジュール
スマートフォン向けのiコンシェル(spモードケータイ向けを含む)は、以下のスケジュールでサービスを終息する。
- 2023年5月30日:my daiz/iコンシェル(月額コース)のおためしサービスを受付終了
- 2023年5月31日:iOS向けアプリにおける「iコンシェル(30日コース)」の販売終了
- 2023年6月30日:関連アプリの利用終了
スマホ/spモードケータイ向けのiコンシェルサービスは、原則としてmy daizと“併用”できる。そのため、iモード向けとは異なりサービスの終了に伴う自動解約は行われない。
my daiz/iコンシェル(月額コース)を契約しているユーザーは、2023年7月1日付でキャリアフリーコースもある「my daiz(月額コース)」へと自動移行される。My daizアプリを介して購入できる「my daiz/iコンシェル(30日コース)」(30日間250円/自動更新なし)は、同日付で「my daiz(30日コース)」にリニューアルされる(※1)。
(※1)2023年7月1日をまたぐ形でコースを購入した場合は、同日以降はiコンシェルに関わるサービスを利用できなくなる
スマホ向けiコンシェルのサービス終了に伴う注意点は次の通り。
- 「インフォメーション」「日記」の確認が不可能になる
- 「共有データ」が削除される
- 「音声対話機能」が利用できなくなる
- 位置情報の定期測位が行われなくなる
- 「スケジュール/メモ」の関連リンク追記機能で追記された機能を表示できなくなる
- 「電話帳」に自動追記された内容が表示されなくなる
- 「iスケジュール」の自動更新が行われなくなる
- 「週間天気」が利用できなくなる
- 「電話帳登録サポート」を利用できなくなる
- 「マチキャラ」との連動を利用できなくなる
スマートフォン向けiコンシェルで利用できなくなるアプリ
スマホ向けのiコンシェルは、複数のアプリを組み合わせて提供されている。サービス終了に伴い利用できなくなるアプリは以下の通りだ。
- iコンシェル
- iコンシェルコンテンツ
- iコンシェルホーム
- しゃべってコンシェル
しゃべってコンシェルアプリについては、2023年7月1日以降に「しゃべってキャラ」(キャラとの対話に対応するマチキャラ)の利用ができなくなる他、同アプリを使ったマチキャラの表示が保証対象外となる。
同アプリをmy daizアプリにアップデートすれば、しゃべってコンシェルアプリで利用していたマチキャラ/しゃべってキャラを引き続き利用できる(※2)。Androidスマホであればホーム画面上への表示も引き続き行えるので、早めにアップデートするようにしよう。
- →my daizアプリ(端末に応じて適切なアプリストアへ遷移します)
(※2)my daizアプリでしゃべってキャラを使う場合は、雑談応答のみ利用可能。他の応答は「my daizキャラ」での実施される。なおしゃべってコンシェルアプリを削除してmy daizアプリをインストールした場合は、マチキャラ/しゃべってキャラが引き継がれない(コンテンツによっては再ダウンロードできない恐れあり)
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