ドコモの「arrows 5G」「arrows Be4 Plus」にOSバージョンアップ Android 12に
NTTドコモが、FCNT(旧富士通コネクテッドテクノロジーズ)製スマートフォン2機種に対するAndroid 12へのバージョンアップの提供を開始した。arrows 5G F-51Aは2度目のOSバージョンアップとなる。
NTTドコモは7月28日から、FCNT(旧富士通コネクテッドテクノロジーズ)製スマートフォン「arrows 5G F-51A」「arrows Be4 Plus F-41B」に対するOSバージョンアップの提供を開始した。両機種共に、バージョンアップ後のOSは「Android 12」となる。
なお、F-51Aについては2度目のOSバージョンアップとなる。
バージョンアップの概要
今回のバージョンアップでは、Android 12に実装された以下の変更が反映される。一部の新機能は、アプリ側での対応も必要となる。
- 位置情報の通知に「おおまかな位置」を利用可能に
- カメラやマイクの利用中、通知パネルにアイコンを表示するように
- 「通知」「クイック設定パネル」のデザインを変更
- 「モバイルネットワーク」と「Wi-Fi」のスイッチを「インターネット」に統合(※1)
- スマートデバイスの制御パネルやGoogle Payの「NFCペイ」「パス」を表示可能に
- 「スクリーンスクロールショット」(1画面に収まらない表示のキャプチャ)が可能に
- 「電源オプション」の刷新
- 生体認証を即時に無効化する「ロックダウン」ボタンを追加
- スマートデバイスとGoogle Payの表示はクイック設定パネルに移設
(※1)メーカー独自要素としてWi-Fi単独のスイッチが存置されており、デフォルトではそれが表示される
また、メーカー独自の要素として以下の要素も盛り込まれている。
- 両機種共通
- まれに再起動を繰り返すことがある不具合の解消
- F-41Bのみ
- 数字入力画面で文字盤を長押しして記号を表示した後、指を離しても記号の表示が消えないことがある不具合の解消
- セキュリティパッチの更新(2022年6月版を適用)
なお、OSバージョンアップに伴い、以下の仕様変更が行われる。
- 「通話アカウント」の廃止
- 追加アプリなしでのIP電話(SIP)発信が非対応に
- バージョンアップ後も発信履歴は残るが、SIP発信はできない
- 引き続きSIPで電話発信を行う場合は、SIP対応のIP電話アプリが必要
- VPN(仮想プライベートネットワーク)の接続設定の仕様変更
- 端末単体で作成できる接続設定(VPNタイプ)が「IKEv2」のみに
- 他のVPNタイプ(PPTP、L2TP/IPSec PSK、L2TP/IPSec RSA、IPSec Xauth PSK、IPSec Xauth RSA、IPSec Hybrid RSA)の設定は別アプリで作成/導入する必要がある
- バージョンアップ前に行った設定は、削除するかIEKv2に変更するまで引き続き有効
- QRコードを使ったWi-Fi(無線LAN)接続設定の仕様変更
- Wi-Fi Easy Connectプロトコル(Device Provisioning Protocol:DPP)に基づくQRコードではセットアップ不能に
- WIFIプロファイルに基づくQRコードでのセットアップは引き続き可能
バージョンアップ方法
OSバージョンアップは本体単体で行う。インターネットに接続した状態で端末設定から「システム」→「詳細設定」→「システムアップデート」と進み、更新を確認するとバージョンアップが始まる。バージョンアップに関する通知が表示されている場合は、それをタップしても良い。
モバイル通信(5G/LTE)でダウンロードする場合は、spモードを契約しているドコモ回線が必要となる。この場合のデータ(パケット)通信料金は無料だが、海外では実行できない。他キャリア(ドコモ回線を利用するMVNO含む)のSIMカードを使っている場合、あるいは海外でバージョンアップを行う場合は、Wi-Fi(無線LAN)を使ってバージョンアップデータを取得できる。
バージョンアップの標準所要時間はF-51Aが約31分、F-41Bが約27分だが、端末の状況によってはより時間が掛かる場合がある。また、今回のバージョンアップは、各機種における最新のアップデートが適用されていることが適用条件となる。場合によってはバージョンアップまでにアップデート操作を複数回行う必要があることもあるので注意しよう。
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