今こそ検討すべき、スマホの“補償サービス” その「種類」と「注意点」は?(1/2 ページ)
4年から5年と長期で使うことも増えてきたスマートフォン。長く使っていくのであれば、画面割れやバッテリー交換などの補償について心配になる方も多いはずだ。今回はスマートフォンの補償サービスについて少し解説してみよう。
近年では4年から5年と長期で使うことも増えてきたスマートフォン。長く使っていくのであれば、画面割れやバッテリー交換などの補償について心配になる方も多いはずだ。今回はスマートフォンの補償サービスについて少し解説してみよう。
キャリアで購入したときの補償は?
ドコモやauなどのキャリアでスマートフォンを購入する利点として、キャリアの保険に近いサービスを利用できることだ。これは毎月決まった料金を支払うことで、万一破損させた場合に設定されている上限金額で本体を修理、交換などの対応をしてくれるものだ。
このようなサービスは各社が展開しており、ドコモでは「ケータイ補償サービス」、auでは「故障紛失サポー」トと呼ばれる。
補償内容としては、画面割れや一部機能破損といった「壊れているが、利用はできる」状態から水没、電源不良といった「起動すらできない状態」でも修理、交換対応をしてくれる。加えて、紛失や盗難時にも同等機種に交換してくれる点も魅力だ。
これらのサービスの難点として、回線の契約時、端末購入時から数週間の期間しか加入できない場合が多い。例えば、購入して半年たったタイミングで別途金額を払うから保証に加入したいといったことができない。
以前は端末問わず月額数百円だった利用料金についても、「Galaxy Z Fold3 5G」といった20万円を超えるフォルダブル端末の登場によって、機種によって料金が変動するものとなっている。
auの補償サービスを確認してみると、いわゆるフォルダブル端末は修理負担額が別ページに案内されるなど、補償を利用してもやや高価な設定となる。加えて、基本料金(税込み)も月額1309円と、他の端末が726円なのに対してやや高価だ
なお、キャリアから端末を単体購入した場合でも、現在は補償サービスに加入できる。これはどのキャリアも共通だ。
【訂正:2022年9月6日12時00分 初出時、「キャリアで購入した場合でも、端末単体購入の場合はこれらのサービスには加入することができない」と記述していましたが、誤りでした。おわびして訂正いたします。】
それでは、キャリア以外の購入手段でスマートフォンを買った場合、保険や補償はどうなるのか。大きくメーカーの補償サービスと量販店などの販売店から提案する保険の2つに分けることができる。
メーカーの補償サービスはその名の通り、メーカー側が自社で販売する端末に付けられる補償だ。例えばiPhoneなどで利用できる「Apple Care」といったものがある。
補償の内容は、修理金額の上限設定や、故障端末の交換といった点となる。プランによっては盗難、紛失した場合の対応も可能だ。Apple Careに関してはキャリアで販売されたiPhoneについても加入可能で、キャリアのケータイ補償と選んで加入できる状態となっている。
家電量販店で買った場合の補償は?
もう1つ、家電量販店で加入できる少額の修理保険といったものもある。こちらも携帯電話などが破損した場合、修理費用を負担してくれる保険となる。
大手量販店のヨドバシカメラでは月額890円(税込み、以下同)から加入できる携帯電話向けの保険が展開されている。このプランであれば故障時に最大5万円の見舞金が支払われ、このお金を端末の修理費に充てるものだ。主にSIMフリー端末向けのサービスではあるが、キャリアで購入したスマートフォンでも利用することができる。安価な端末の場合では、こちらを利用した方が安く済む場合もある。
上記で説明したもの以外には、手持ちのクレジットカードや自動車保険などの特約から修理費を充てる方法もある。こちらの詳細は割愛するが、携帯電話関連でいえばドコモのdカードのサービスにある「dカードケータイ補償」が有名だ。
実際に補償サービスの利用料金などを比べてみることにする。以下に補償サービスを利用した場合を表にした(いずれも税込み)。
参考までにiPhone 13 ProとXperia 1IIIを例に挙げた。XperiaのケアプランはSIMフリー版、それ以外ではドコモでの利用となる。料金については利用する機種によって変動するが、今回は最も高価な場合で比較している
これらのサービスごとの利点はグラフに記している通り、キャリアのケータイ補償は代替機の準備や引き継ぎサポートなども行ってくれる点だ。新しい端末での初期設定などに感じる不安などを低減できる。
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