今こそ検討すべき、スマホの“補償サービス” その「種類」と「注意点」は?(2/2 ページ)
4年から5年と長期で使うことも増えてきたスマートフォン。長く使っていくのであれば、画面割れやバッテリー交換などの補償について心配になる方も多いはずだ。今回はスマートフォンの補償サービスについて少し解説してみよう。
端末メーカー独自の補償は?
Apple CareやXperiaケアプランといったものは、本体交換なども含めた対応が魅力だ。特にApple Careでは画面修理に関して比較的安価に対応してくれるし、Xperiaケアプランでは修理については回数に制限がないことが利点となる。一方で修理における代替機は基本的にないため、このあたりは注意が必要だ。交換であれば旧端末との引き換えになるので、手元に機種がなくなる時間が生じる。
量販店の保険は補償額の上限が7万円となるため、基本的なスマートフォンの故障にはおおむね対応できる形だ。スマートフォンの販売形態を選ばないため、SIMフリー機種やキャリアから端末のみで購入した機種についても利用できる点が魅力となる。加えて、保険から補償される関係で、修理における自己負担額が補償額内であれば発生しない点もメリットだ。こちらも代替機については、購入した量販店などで貸し出しサービスを行っていれば対応は可能だ。
いずれのサービスも月額の負担額に対して適切な補償を受けられる。どのサービスを取っても月額料金は大きく変わらないが、Xperiaケアプランや量販店の保険では盗難、紛失対応がない代わりに基本料金がやや安価な点が特徴となる。
一方で、量販店の保険については補償額の関係もあり、近年の高額なスマートフォンでは修理費を賄いきれない点が懸念される。例えばドコモのGalaxy Z Fold3の場合、画面修理の料金は8万2170円となり、その他部位も故障していると最大で17万2590円の費用がかかる。このような場合はキャリアの保証サービスが圧倒的に優位だ。
加えて、この手の保険サービスはスマートフォン購入時にしか加入できないものがほとんどだ。後から加入することができないので、消費者にとって悩ましいものだ。
高額なスマートフォン。万一破損させてしまった場合の修理費も決して安くはない。iPhoneなどは総務省指定修理業者などを使うとメーカー修理よりも安価にできる場合もあるが、それでもケータイ補償サービスなどを使った場合の2倍以上の料金となることも多い。
Android端末ではメーカーやキャリアの修理サービスがメインで、指定修理業者でも対応できる店舗は限られてくる上に、マイナーな機種では修理対応できない場合も多い。特に、フォルダブル端末においては現状メーカー以外修理不可という状態だ。
転ばぬ先のつえ。スマートフォンを長く使っていくのであれば、このような補償サービスについても確認しておくとよいだろう。
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