製品比較

「Xperia 5 IV」は何が進化したのか Xperia 5 III/1 IVとの違いを写真で解説(2/2 ページ)

9月1日にソニーが国内投入を発表した「Xperia 5 IV」。キャリアからの発表も待たれる秋冬商戦向けの新モデルとなる。先代のXperia 5 IIIやXperia 1 IVとはどこが違うのか、実機を用いて比較してみた。

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グラファイトシートの面積を拡大して発熱対策を強化

 ネットワーク関連にも触れておく。5Gはミリ波には対応せずSub-6のみの対応となる。SIMはnanoSIMとeSIMのデュアルSIMとなっている。


Xperia 5 IVのサイドフレームにはアンテナラインがある

Xperia 5 IVのSIM/microSDスロットは本体下部の側面にある

Xperia 5 IVもXperia 1 IVと同様にnanoSIMとeSIMのデュアルSIMに対応している

 Xperia 1 IVユーザーの筆者が気になっていた発熱に関して、Xperia 5 IVではどのような対策が行われているのか、ソニーに疑問をぶつけてみたところ、熱を拡散させるグラファイトシートの面積がXperia 5 IIIから拡大(裏面が10%、表面が35~40%)している、という答えが返ってきた。このグラファイトシートはカメラとプロセッサ「Snapdragon 8 Gen 1」の辺りに配置されており、「本体上部から下部へ向かって熱を流すようにしている」(ソニー)という。


Xperia 1 IVでかなり気になっていた発熱。Xperia 5 IVではグラファイトシートの面積を拡げるなどして、発熱対策を行っているという

 加えて、Xperia 5 IVではソフトウェアによるパフォーマンスの制御を可能としている。例えば、「100%のパフォーマンスを必要としない場面では60%までにとどめておくような制御をしている」(ソニー)そうだ。

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アクセサリーも豊富に用意

 周辺機器はXperia 5 IIIよりも増えた。

 Xperia PRO-I専用とされていた、Bluetooth対応のシューティンググリップ「GP-VPT2BT」と、それにマグネットで簡単に取り付けられる「Vlog Monitor XQZ-IV01」が、Xperia 5 IVでも使えるようになった。


Vlog Monitor XQZ-IV01、GP-VPT2BT、Xperia 5 IV

ズームなどの操作がGP-VPT2BTでも行える

デモ機なので画面は真っ暗だが、Vlog Monitor XQZ-IV01を使えばXperia 5 IVのアウトカメラによるきれいな映像を、Vlog Monitorでチェックしながら撮影できる

 その他、スタンド付きの純正ケースも用意される。


スタンド付きの純正ケース(上)とXperia 5 IV(下)。スタンド付きの純正ケースも本体に合わせたカラー展開となる

簡単に取り付けることが可能だ

Xperia 5 IVにスタンド付きの純正ケースを装着した様子

スタンドは動画視聴などの際に役立つ

 ここまでお伝えしたように、Xperia 5 IIIの欠点とされていた部分は、Xperia 5 IVでは解消されているように感じる。これから買うコンパクトなXperiaなら、Xperia 5 IVで十分だろう。価格面でXperia 1 IVに手が出しづらかったユーザーは、Xperia 5 IVを選択肢に入れてみてはどうだろうか。


Xperia 5 IV、Xperia 5 III、Xperia 1 IVのスペック比較表

【訂正:9月6日18時50分】初出時、ディスプレイの表記に誤りがありました。お詫びして訂正いたします

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