シャープが「AQUOS sense7」発表 1/1.55型の大型センサー搭載のカメラ強化モデル
シャープが9月26日、スマートフォンAQUOSの新モデル「AQUOS sense7」を発表した。先代のAQUOS sense6から66%大型化したという1/1.55型のカメラセンサーを搭載。フラグシップモデルの「AQUOS R7」で培った高画質化技術も取り入れている。
シャープが9月26日、スマートフォンAQUOSの新モデル「AQUOS sense7」を発表した。NTTドコモとKDDIが取り扱い、2022年11月上旬以降の発売を予定している。カラーはライトカッパー、ブルー、ブラック、ラベンダーの4色。なお、ラベンダーはドコモオンラインショップ限定カラーとなる。
AQUOS sense7は、ミッドレンジスマートフォン「AQUOS sense」シリーズの最新モデル。最大の特徴は、先代のAQUOS sense6から66%大型化したという1/1.55型のカメラセンサーを搭載していること。AQUOS senseシリーズはこれまで、ディスプレイ、バッテリー、パフォーマンスなどのバランスにこだわって展開してきたが、今回は「senseのパフォーマンスに、大幅に強化したクラス超えカメラを組み合わせた」(シャープ)ことで他のミッドレンジスマホと差別化を図る狙いだ。
アウトカメラは5030万画素の広角(23mm、F1.9)と800万画素の超広角(15mm、F2.4)で構成されている。全ての画素をPDAF(位相差AF)に使用できるようになり、AQUOS sense6比でAFの速度は2倍に向上した。
フラグシップモデルの「AQUOS R7」で培った高画質化技術を応用した画質エンジン「ProPix4」を採用しており、薄暗い場所でも繊細な質感を保ちながら、ノイズを低減した撮影が可能だとしている。目や鼻、唇のパーツごとに分けて最適化した画質処理を行う「セマンティックセグメンテーション」や、RAWレイヤーで合成することで暗所での白飛びを抑える「ナイトモード」などもAQUOS R7から継承している。
デザインもAQUOS R7と共通化しており、カメラを背面中央にレイアウトすることで、カメラを起動して構えると、被写体が中央に位置するよう考慮した。インカメラは800万画素(26mm、F2.0)。
ディスプレイは6.1型フルHD+(1080×2432ピクセル)のIGZO OLEDを搭載しており、リフレッシュレートは1Hz~60Hzの可変駆動に対応した。10億色表示や1300万:1のコントラスト比、1300ニトのピーク輝度をサポートする。
【訂正:2022年9月26日19時25分 初出時、AQUOS sense7のリフレッシュレートを「1Hz~120Hzの可変駆動」としていましたが、正しくは「1Hz~60Hzの可変駆動」です。おわびして訂正いたします。】
プロセッサはSnapdragon 695 5G、メインメモリは6GB、内蔵ストレージは128GBとなる。容量4570mAhのバッテリーを内蔵しており、3年後に90%のバッテリー容量を保つインテリジェントチャージにも対応している。microSDスロットや3.5mmイヤフォンジャックも備えている。
本体サイズは約70(幅)×152(高さ)×8.0(奥行き)mm(暫定値)、重量は測定中。アルミボディーはIPX5/8の防水性能とIP6Xの防塵(じん)性能に加え、MIL規格の耐衝撃性能をサポートしている。
生体認証は指紋と顔の両方をサポートする他、マスクを装着したままでも顔認証できるよう拡張した。なお、指紋センサーはディスプレイ内蔵ではなく、右側面の電源キーの下に搭載している。OSはAndroid 12をプリインストールしており、最大2回のOSバージョンアップを保証する。
幅広い対応バンドも特徴としており、5Gがn3/n28/n41/n77/n78/n79、4Gが1/2/3/5/8/12/17/18/19/21/38/41/42をカバー。SIMはnanoSIMとeSIMのデュアルSIMに対応している。
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