arrowsは社会課題の解決などを担うブランドへ 第1弾製品「arrows N F-51C」がドコモから(2/2 ページ)
新しい「arrows」のロゴが誕生。その狙いや背景をFCNTが語った。リブランド後初の製品がNTTドコモから登場。
リブランド後初の製品「arrows N F-51C」がNTTドコモから登場
arrowsのリブランド後、初の製品となるのがNTTドコモから2023年2月以降に発売される「arrows N F-51C」だ。
arrows N F-51Cは既にデジタルに触れているような人、子どもを持つ30代後半~40代、エシカル(環境保全や社会に対して配慮する)な消費を志向する20~30代前半をターゲットとしており、将来的にはターゲット層を増やしたい考え。既存のarrowsユーザーに対しても新製品を訴求していくという。
arrows Nの「N」には3つの意味が含まれている。
- New Normal:新しい当たり前
- Nature:自然
- Neutral:ニュートラル
具体的にはリサイクル素材を活用しつつ、デザイン性と耐久性に妥協しない――という思いを込めて開発されたのがarrows Nだ。
そのため、本体を構成する部材にリサイクルアルミニウム材、再生プラスチック材を使用した。FCNTによると、電気/電子部品を除く部材について、重量ベースで約67%をリサイクル素材となっているが、各素材がどこから調達されたものなのかは非開示だ。
さらにREINOWAホールディングスとして、部品調達から廃棄に至るまで、一貫して環境配慮に取り組む点もアピールされている。箱に使用するテープを紙製に変更。解体して再利用ができるように、部品強度を高めた。店頭展示用のモックアップについても、リサイクル素材を使用している。
他にも、組み立てから試験、梱包(こんぽう)に至るまで、製造工程に必要な電力を再生可能エネルギーでまかなうともしている。
arrows Nは長期間の利用を想定した製品でもあるため、バッテリー劣化の進行を軽減する技術を投入。現在のバッテリー劣化状況の表示、今後の予測表示も可能にした。Android OSについては発売から起算して3回、最新OSへのバージョンアップが適用でき、セキュリティに関しては発売から起算して4年間のセキュリティアップデートが保証される。
生体認証はマスクをしたままでも認証可能な顔認証、指紋認証の両方を採用。顔と指紋の両方で認証すると、決済機能などを利用できるようになる。自宅のWi-Fiにつながると、プライバシーモードが自動的に起動し、選択したアプリが非表示になる。Wi-Fiはあくまでも一例で、他にもGPSなどをトリガーにできるという。
洗える点も従来機種から継承しており、国内メーカー製の家庭用泡タイプのハンドソープ、国内メーカー製の家庭用液体タイプの台所用洗剤を使って洗える。
ディスプレイは6.24型のフルHD(1080x2400ピクセル)有機ELを搭載。Eye Care認証を受けている。アウトカメラは約5030万画素の広角と810万画素の超広角のデュアル構成となっている。インカメラは約1240万画素。バッテリー残量は4600mAh。Wi-FiはIEEE 802.11a/b/g/n/ac、Bluetoothは5.1をサポートする。NFCとおサイフケータイ(モバイルFeliCa)にも対応する。ワイヤレス充電とワイヤレス給電には対応しない。
プロセッサはSnapdragon 695。メモリは8GB、ストレージは128GBを内蔵する。FMラジオチューナーを搭載し、インターネットラジオradikoとFM放送の両方でラジオを視聴できる、いわゆる「ラジスマ」でもある。製品の詳細は速報記事を参照してほしい。
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