DuckDuckGoのAndroidアプリ、サードパーティトラッカーをブロックするβ機能を一般公開
DuckDuckGoは、Androidアプリでサードパーティトラッカーをブロックする機能(β版)を一般公開した。Androidアプリがサードパーティにデータを送信しようとするとそれを検出し、リクエストをブロックする。
「あなたを追跡しない検索エンジン」をうたう米DuckDuckGoは11月16日(現地時間)、Android版アプリの新機能「App Tracking Protection for Android」のβ版を参加申し込みなしに誰でも利用できるようにしたと発表した。
この機能は昨年11月に申し込み制β版としてリリースしたもの。スマートフォンにインストール済みのアプリに潜んでいるサードパーティトラッカーをブロックできるとしている。
DuckDuckGoの調査によると、Android版の人気アプリの96%以上がサードパーティトラッカーを潜ませているという。
「実家で過ごした後、母親が愛用する歯磨き粉のブランドの広告が表示されたり、流産後に妊娠関連の広告やコンテンツが殺到したりする」のは偶然ではなく、トラッキングによる情報収集の成果だとDuckDuckGoは説明する。「FacebookやGoogleなどの個人データ収集企業は、これらの情報を使ってプロフィールを作成し、広告主などがこのプロフィールを使ってユーザーがオンラインで見るものに影響を与える」。
米AppleのiPhoneおよびiPadでは、OSのバージョン14.5からアプリによるトラッキングにはユーザーの承諾が必要になったが、Android端末にはそうした機能は今のところはない。
App Tracking Protection for Android機能を有効にすると、Androidアプリがサードパーティにデータを送信しようとするとそれを検出し、リクエストをブロックする。この機能はバックグラウンドで持続的に実行される。ローカルのVPN接続を利用するため、端末はこの機能をVPNと認識するが、アプリデータを外部サーバ経由でルーティングするわけではない。
データ送信をブロックしている状態は、DuckDuckGoアプリで確認できる。
DuckDuckGoアプリでこの機能を有効にするには、[設定]→[App Tracking Protection BETA]→[OK]と操作する。
関連記事
DuckDuckGo、サードパーティによるトラッキングをブロックする機能をAndroidでβ提供
プライバシー重視の検索エンジンを手掛けるDuckDuckGoが、Android版ブラウザアプリのトラッキングブロック機能を発表。「App Tracking Protection」はバックグラウンドで稼働し、アプリによるトラッキングを検出してブロックする。アプリからβ参加を申し込める。Googleが考えるプライバシーの在り方 「広告にはユーザーデータを使わない」
Web検索やマップ、カレンダーなどさまざまなWebサービスを展開するGoogleは、同意を得た上でユーザーの情報を収集、分析し、サービスに活用している。同社はサービス設計の段階でプライバシーに配慮し、世界最高水準のセキュリティを確保することを基本方針としている。Googleがユーザー同士の会話を盗み聞きすることもないという。AndroidならChrome以外のブラウザも使ってみよう!
個性的なブラウザを楽しめるのもAndroidならでは。今回はChrome以外のAndroid用Webブラウザをご紹介します。ユーザーを追跡しない検索エンジンを搭載したブラウザー プライバシーを重視する人に――「DuckDuckGo」
「DuckDuckGo」は、ユーザー情報が蓄積されない検索エンジンです。プライバシーを重視する人におすすめです。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.