サーマルプリンタ内蔵 モバイル決済端末「SUNMI V2 SE」は個人でもイケる?:山根康宏の海外モバイル探訪記
レストランなどでテーブルで会計するときや実は最近のモデルはAndroid OSで動くスマートフォンです。レジでよく使われる、業務用の小型サーマルプリンタ搭載のモバイル決済端末。Xiaomi系列のSUNMI(商米)は、日本にも製品を出しています。
レストランなどでテーブルで会計するときやレジでよく使われる、業務用の小型サーマルプリンタ搭載のモバイル決済端末。実は最近のモデルはAndroid OSで動くスマートフォンです。業務用ということもあり、多くのメーカーが参入していますが、Xiaomi系列のSUNMI(商米、サンミ)は、日本にも製品を出しています。
実は以前、Amazonで3G対応の旧モデル(SUNMI V1s)が格安で売られたこともあり、スマートフォンのマニア層が買ったことでもちょっと知られました。
2022年10月7日から15日までドバイで開催された中東最大のITイベント「GITEX 2022」にもSUNMIはブースを出しており、業務用端末を展示していました。この手の製品の新製品投入のタイミングはコンシューマー向け製品とは異なりますが、ちょうど最新モデル「V2 SE」が展示してあるというので見てみました。
SUNMIの主力のモバイル決済端末は「SUNMI P2」「SUNMI P2 Pro」「SUNMI P2 SE」の3機種。モデル名の「M」の書体にXiaomiを感じさせます。業務用端末なので詳細スペックは省きますが、いずれも4Gに対応しているので単体で使うことができます。性能はPro>無印>SEの順でしょう。
この中で一番新しいのがSUNMI P2 SE。SEの名前から分かるように、コストダウンを図り、店舗での導入をより容易にする製品のようです。Amazonで格安で売られた前モデルのリプレースという位置付けでもありそう。QRコードスキャンアプリなどはプリインストールされており、アプリストアから決済関係のさまざまなアプリも落とせるようです。
本体サイズはやや厚いのですが、これはSEモデルだからでしょう。後で上位モデルとの比較写真も載せますが、上位機種はかなりスリムでスマートフォンそのものにプリンタを搭載した、といったデザインになっています。
背面にはハンドストラップをつけるスリットがあります。端子はクレードル接続用のようで、本体を置いたままQRコードを読み取るクレードルが装着できるようになっています。
本体上部のサーマルプリンタ部分は、58mmの感熱紙を入れて使います。マニアな人はTwitterアプリなどを入れて、画面をキャプチャーしてそれをこのプリンタで印刷する、なんて使い方をするとか。モノクロながらも地図をちょっと印刷するとか、実はプリンタがスマートフォンに搭載されていると意外と便利なのかもしれません。もちろん持ち運びには難点がありますけどね。
もちろんこのプリンタは、決済時のレシートや控えを印刷するためのもの。ですが業務端末を個人で使うというのも面白いかもしれません。実は筆者も別メーカーの製品ですが1台持っています。
それでは本体サイズの比較をしてみます。並びは先の写真同様、左から「SUNMI P2」「SUNMI P2 Pro」「SUNMI P2 SE」です。こうして見ると、上位モデル、特にProはけっこう薄いことが分かります。
こちらは右側面。上位モデルはこの本体の厚みでもクレジットカードを挿入できる設計になっています。モバイル決済端末はIT系の展示会に行くと展示されていることもあります。SUNMIの製品は日本でも出ているので、プリンタの有効活用を考えるのも面白いかもしれません。
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