iPhoneユーザーの若者比率が増加、Androidよりも長期間利用 ドコモ調べ
NTTドコモのモバイル社会研究所は、iPhoneとAndroidユーザーの特徴を調査。2015年調査と比較すると若年層のiPhone比率が高まり、iPhoneユーザーはAndroidユーザーよりもスマートフォンへの関心や愛着が強い傾向にある。
NTTドコモのモバイル社会研究所は、11月30日にiPhoneユーザーとAndroidユーザーの特徴に関する調査結果(2022年1月)を発表した。
iPhoneとAndroidユーザーの比率(年代別)を2015年調査と比較したところ、全体の比率はあまり変化していない。一方、2022年のiPhoneの比率が10代(15~19歳)と20代が7割、70代は3割と若者比率が非常に高くなっている。
iPhoneユーザーは女性の比率が男性よりも5.5ポイント高いが、2015年調査での13.7ポイントから男女差が縮まっている。男女比率の傾向は年代によって大きな差異はなく、全ての年代で女性のiPhone比率は男性よりも3~9ポイント高い。
初めてスマートフォンを持ってからの期間を調査したところ、iPhoneユーザーは若者比率が高いにも関わらずAndroidユーザーよりも期間が長い。iPhoneユーザーは過半数が7年以上前から所持し、7年未満の期間はAndroidユーザーよりも割合が低い。7年以上前から持っていると回答した割合を年代別で見ると、全ての年代でiPhoneユーザーの方が5~16ポイント高く、スマートフォンを持ち始めた時期が全体的に早い。
スマートフォン操作の習得方法の違いについて調査したところ、iPhoneユーザーは知人、友人や子どもに教えてもらう、インターネットで調べて操作を習得した割合がAndroidユーザーよりも高い。Androidユーザーは取扱説明書や参考書を読む、手探りで習得する割合が高くなっている。
SNSやネットショッピングなどICTサービスの利用状況の違いについて、11種類のサービスの利用状況を集計した。40代以上のiPhoneユーザーはAndroidユーザーよりもICTサービスの利用が全体的に高く、70代のシニア層にその傾向が強い。
30代以下のiPhoneユーザーは、AndroidユーザーよりもICTサービスの利用率が全体的に低い。10代のiPhoneユーザーはナビゲーションサービス、ゲームなどの利用率が高く、30代のiPhoneユーザーはSNSの利用率が高い。30代以下のiPhoneユーザーは、ICTサービスをそれほど多く利用していないことが分かった。
スマートフォンへの関心や愛着の強さを調査するため、関連する設問の回答結果を0~100点で得点化して各ユーザーで集計した。設問の内訳はポジティブな意味合いの項目が6つ、ネガティブな意味合いの項目が3項目で、iPhoneユーザーは毎月の費用が高いと感じているものの、全ての年代でスマートフォンへの関心や愛着が高い傾向にある。
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