「HONOR 70」はVlogの人物撮影がはかどる機能を搭載 香港では約6.7万円:山根康宏の海外モバイル探訪記
Huaweiから独立したHONORも、最近では海外市場にハイエンドモデルを次々と投入しています。「HONOR 70」はミドルハイレンジモデルですが、ビデオ撮影機能を強化したVlogにも便利なスマートフォンです。香港では3699香港ドル(約6万7000円)で販売されており、これはサムスンGalaxy Aシリーズの上位モデルと同じ価格帯です。
Huaweiから独立したHONORも、最近では海外市場にハイエンドモデルを次々と投入しています。「HONOR 70」はミドルハイレンジモデルですが、ビデオ撮影機能を強化したVlogにも便利なスマートフォンです。
HONORは中国では毎月のように新製品を投入していますが、グローバル向けには一部のモデルだけを出しています。今回紹介するHONOR 70も中国では「HONOR 70 Pro」「HONOR 70 Pro+」という上位モデルのバリエーションがありますが、上位モデルはブランド力がなければ売りにくいこともあってか、グローバルにはベーシックモデルのみを投入。筆者の居住する香港では3699香港ドル(約6万7000円)で販売されており、これはサムスンGalaxy Aシリーズの上位モデルと同じ価格帯です。
背面に2つ並ぶカメラのデザインはHuaweiの製品を思わせるものがあり、このあたりは同じルーツの会社ということでどうしても似通ってしまうのでしょうか。表面はダイヤモンドカットデザインできらびやかです。カメラは5400万画素と5000万画素の超広角を搭載しておりなかなかのスペック。プロセッサはSnapdragon 778G+ 5Gを搭載します。
ディスプレイは6.67型で角を落としたエッジ形状。本体サイズは73.3(幅)×161.4(高さ)×7.9(奥行き)mm、179gと最近のモデルとしては軽量です。実際に持ってみると軽さを感じられました。
OSはAndroidベースにHONOR独自のUI(ユーザーインタフェース)を搭載したMagic UI 6を搭載。HONORのPCやタブレットとの連携が強化されており、データだけではなく画面そのもののシェアもできるなどビジネス用途も意識した設計になっています。またHONOR RAM Turbo機能により、ストレージから2GBをメモリに追加できるため、やや重い操作もこなせるようです。
カメラ性能は十分で、望遠がないものの、5000万画素クラスを2つ搭載することで画角を変えても画質は落ちません。前後のカメラを使ったビデオ撮影など最近のスマートフォンにある撮影モードも全て備えています。
Vlogなどに向いた「ソロカット機能」も搭載しています。これは動画撮影中に人物をタップすることで、その人物を縦に切り出した動画を同時に撮影できるというもの。人物が画面内で左右に動いても、ソロカットの動画は常に縦画面の中央にその人物を追いかけてくれます。VlogはもちろんTickTockなどの縦動画撮影に向いた機能です。
2つの高画質カメラで写真はもちろんビデオも美しく撮影でき、さらに他のスマートフォンにはないソロカット機能を搭載しているHONOR 70。今のトレンドをしっかりと押さえたカメラ機能は、他のメーカーのカメラ性能にも大きな影響を与えるでしょう。日本での発売はありませんが、いつかはHONORに日本への上陸をしてほしいものです。
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