レビュー

「Zenfone 9」のカメラを試す 小型ボディーながら静止画も動画もハイレベル(1/4 ページ)

スリムなボディーに大きなカメラが2つ。「Zenfone 9」はボディーがコンパクトな分カメラユニットが大きく見えるが、カメラ性能もボディーの小ささも求める欲張りなユーザーにぴったりだ。

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Zenfone 9のサンセットレッド。カメラがやたら目立つのはボディーがコンパクトだからだ

 スリムなボディーに大きなカメラが2つ。

 カメラ性能が高いハイエンド機はだいたいプロセッサも高性能なのを積んでいて画面もデカくて重いってのが相場だったのだけど、それに対抗するかのごとく出てきたのが「Zenfone 9」。ボディーには「09」って書いてあるところがよい。

 ボディーがコンパクトな分、カメラユニットがデカく見えるけど、それはそれでカメラが目立って悪くないかなと思う。

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 個人的には色やボディーの質感も色も好き。全部で4色用意されているが、このサンセットレッドはカメラ部のブラックが目立ってカッコいいと思う。カメラ部を目立たせて使いたい……ただ付属するケースがブラックなのでそれを付けちゃうと本体カラーが隠れちゃう。透明の滑りにくいケースが欲しいかも。

5000万画素のメインカメラを搭載、超広角カメラはマクロ撮影にも対応

 ではカメラの話からしよう。横から見ると、2つのカメラの出っ張り具合が違う。


上の少し出っ張りが大きなカメラがメインカメラで5000万画素。下のカメラは超広角で1200万画素

 より出っ張っている上のカメラがメインカメラ。

 1/1.56型サイズで5000万画素(50MP)。ソニーのIMX766を採用している。バリバリの最新型、というわけではないが、いいセンサーだ。

 下の超広角カメラは1/2.55型で1200万画素。ミドルクラス機だと800万画素で固定フォーカスなんてのも多いが、こちらはしっかりと1200万画素AF付だ。カメラ性能をウリにするからには、超広角カメラのスペックも大事。

 40mmまで寄れるのでこんな写真も撮れちゃうのである。マクロ撮影対応の超広角だ。


40mmまで寄れる超広角カメラ。うちの猫の横顔をアップで

 いきなり超広角写真作例から始めるのもアレだけど、なんかうちの猫をカッコよく撮れたのではやくお見せしたく。

 ここからはいつもの通りでガスタンクから。撮影画面はこんな感じ。HDRはオートで、ここでは自動的にオンになった。カメラは2つなので「0.6xと1x」のボタン。2xボタンは少し離れたところに用意されている。


カメラアプリの画面。1xと0.6xのデュアルカメラ。中央の●に注目

 中央に●があるけど、これは「スタビライザーガイド」。

 Zenfone 9のメインカメラは「6軸ハイブリッドジンバルスタビライザー」(なんか名前が長くてすごそう)を持っていて手ブレに強いのだが、これを使うためのもの。この●が円の中に入るよう気を付けていれば、静止画でも動画でも手ブレが補正されるというものだ。夜景や動画時の目安になるのでオンにすべし。


スタビライザーガイドはオンにすべし

 そして撮影したのがこちら。好天に恵まれたこともあって、青空がめちゃきれい。HDRがかかったおかげで木々も暗くなりすぎず、タンクに反射している太陽光の周辺もうまく調整されている。

 きれいじゃん。画像サイズは4096×3072ピクセルなので約1260万画素。まあ1200万画素だ。


いつものガスタンク。青空もタンクの色も全体にさわやかで鮮やか

 2xボタンがついているので2xでも。


2倍くらいなら普通に使っていい

 さらに最高で8xまでいけるので、もちろんいっちゃうのである。

 8xまでいくとさすがにもやっとしてくるけど、ちゃんと避雷針を支える3本の細いワイヤも描写できていて、8xのデジタルズームとしてはがんばっている。


最高で8xまでズーミングできる

さすがに8xだともやっとするけど、がんばっている

 超広角もいっとく。


超広角は0.6x

 で、メインカメラのセンサーは50MPなので、当然50Mをフルに使った高解像画像を撮るモードも持っている。50MモードではHDRやデジタルズームは使えないが、晴れた日の風景なんかでは超強力だ。


設定のカメラ解像度の中に「4:3(50MP)」がある

50MPで撮ると8192×6144ピクセル! さすがの巨大さだ。アップにすると細かいところまで写っているのが分かる
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