レビュー

「Zenfone 9」のカメラを試す 小型ボディーながら静止画も動画もハイレベル(4/4 ページ)

スリムなボディーに大きなカメラが2つ。「Zenfone 9」はボディーがコンパクトな分カメラユニットが大きく見えるが、カメラ性能もボディーの小ささも求める欲張りなユーザーにぴったりだ。

前のページへ |       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

実は動画機能は超充実

 カメラ性能でハイエンド機とミドルレンジ機の差が出やすいのは動画だ。

 Zenfone 9はなんとこのボディーながら8K動画に対応。8K時は24fpsになるけどね。


動画モードの設定画面。解像度は最高8K。8K時は24fpsになる

 8Kで撮った動画からひとコマをキャプチャーしてみた。8Kは7680×4320ピクセル……約3300万画素もあるのだからすごい。

advertisement

1コマ1コマがこのクオリティーなのが8K

 4K撮影は60fpsまで対応している。

 さらに今回、手ブレ補正に「HyperSteady」が追加された。より強力な手ブレ補正で動きながら撮るときに画像が安定する。いわゆる「アクティブ手ブレ補正」的なものだ。

 広角カメラ自身が「ジンバルスタイビライザー」と呼ぶ強力な手ブレ補正も持っていて補正は優秀なので(わざと左右に傾けながら撮ってもちゃんと補正された)、それにプラスしてHyperSteadyをかけられる感じだ。

 HyperSteadyを使う場合は画角が少し狭くなって、サイズもフルHD(FHD)になる。


手ブレ補正をHyperSteadyにするとフルHD(FHD)が最高のサイズになる
いい感じにあくびをしてくれたうちの猫。HyperSteadyで撮影

 動画だともう1つ注目したいのはスローモーション。

 フルHDだと240fps、4Kでも120fpsでスローモーション動画を撮れるのだ。240fpsだとかなりスローモーション感が出る。


スローモーションモード。左上に「240」とでているのがフレームレート
240fpsで記録した動画から、必要なところだけをスローモーションにして書き出して使う

 強力な手ブレ補正による動画や240fpsで撮れるスローモーションを組み合わせられるフルHDでは、より凝った映像を作れるし、クオリティー重視なら4Kでそろえてもいい。

 小さなボディーで気軽に動画を楽しむのにZenfone 9はすごくいいかも。

 かくして、Zenfone 9はカメラが2つとも高性能で画質もいいし、動画性能もハイエンドレベルだしで、小さいけどカメラがいいスマホとしてすごく魅力的なのだ。

 今までこのレベルのカメラを持つスマホってたいていデカくて重かったから、カメラ性能は欲しいけどボディーは小さくて軽い方がいいって人にささると思う。

前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.