「iOS 16.3.1」配信 「Googleフォト」がクラッシュする問題はGoogleがアプリ更新で対処(記事更新)
AppleはiOS 16.3.1の配信を開始した。幾つかのバグ修と「悪用された可能性のある」脆弱性が修正される。このアップデートで「Googleフォト」がクラッシュするという報告がある。
米Appleは2月13日(現地時間)、iOSおよびiPadOSの16.3.1、macOS Ventura 13.2.1、watchOS 9.3.1、tvOS 16.3.2、Safari 16.3.1の配信を開始した。
本稿ではiOS 16.3.1の新機能とセキュリティ修正について簡単に紹介する。
このアップデートでiOS版「Googleフォト」がクラッシュするという報告が複数ある(筆者の環境では再現されなかった)。米Googleは米The Vergeに対し、この問題を認識しており、Googleフォトのバージョン6.23.1で修正すると語った。
Googleフォトの修正が完了するまでiOS 16.3.1に自動更新したくない場合は、[設定]→[一般]→[自動アップデート]で[iOSアップデートのインストール]をオフにしておくことも可能だ。ただし、今回のアップデートには「悪用された可能性のある」脆弱性対処も含まれるので、Googleフォトのアップデート後、OSもなるべく早くアップデートした方がいいだろう。
このアップデートで修正される問題は以下の3点。
- iCloudをアプリで使うと、iCloud設定が応答しない、または間違って表示される場合がある問題
- Siriからの「探す」リクエストが機能しない場合がある問題
- iPhone 14とiPhone 14 Proモデルでの衝突事故検出の最適化
セキュリティ関連では、カーネルとWebKitの脆弱性2件に対処した。WebKitの、悪意で作成されたコンテンツを処理すると任意のコードを実行される可能性がある脆弱性は、既に悪用された可能性があるとしている。
【UPDATE】日本時間の14日午後7時過ぎにApp Storeを確認したところ、Googleフォトのバージョン6.23.1が公開されていた。
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