ライカ監修の「Xiaomi 13 Pro」を試す 安定感抜群、“寄れる望遠”で写真を撮るのが楽しくなる(3/3 ページ)
Xiaomiから発売されたライカ監修スマホの第2弾、「Xiaomi 13 Pro」を試す。1型センサー搭載のハイエンドスマホで、動作もストレスない。さらに「寄れる」望遠カメラを搭載しており、写真を撮るのが楽しくなるスマホといえる。
Xiaomi 13 Proは写真を撮るのが楽しくなるスマホだ
やはりグローバル展開するサムスン電子のGalaxy Sシリーズにぶつける端末なだけあって、完成度は非常に高い。今回はデザインも洗練されていることもあり、他社のプレミアムラインといわれるスマートフォンの中でも存在感を示している。
Xiaomi 13 ProのカメラはXiaomi 12S Ultraからさらに進化を遂げた。1型センサーはプロセッサの最適化が行われたことで、より高度なHDR処理などを可能にしている。
Xiaomiのスマートフォンはソフトウェア処理が他社に比べて弱いといわれていたが、ライカが監修することで高いクオリティーでの写真に仕上がっている。ハードウェアに関しては、Xiaomi 12S Ultraをはじめ非常に高性能なものを出してきているだけに、ソフトウェアの改善が認知されれば、市場の評価も追い付いてくるはずだ。
それでありながら、価格は非常にお手頃だ。Galaxy S23が799米ドル(10万6000円前後)、上位モデルのS23+が999米ドル(13万3600円前後)だが、中国向けのXiaomi 13は3999元(7万8000円)から、Xiaomi 13 Proが4999元(約9万8000円)からに抑えている点は好感が持てる。ただ、3月8日に欧州で発売されるグローバル版は、Xiaomi 13が999ユーロ(約14万4000円)から、Xiaomi 13 Proが1299ユーロ(約18万7000円)からと中国版より高額になっている。
Xiaomi 13 Proは「撮影体験が楽しいカメラスマホ」だと感じた。簡単かつキレイに撮れるカメラはもちろん、「簡単に作品に昇華できる」ところはまさにHuaweiやシャープがライカとコラボしてたどり着いたところ。
加えて、テレマクロ性能を重視した望遠カメラは他社のスマートフォンにはない新しいものだ。望遠性能だけを突き詰めるのではなく、日常的に利用頻度が高い画角で使い勝手を向上させる構成はうれしいものだ。
さて、これからのXiaomiのスマートフォンの展開にもますます目が離せなくなった。特にXiaomi 13 Proのテレマクロ体験には驚かされた。
今回のXiaomi 13シリーズはグローバル展開も行う。Xiaomiがライカのブランドを引っ提げての世界展開は初となり、Xiaomiのスマートフォンが「カメラ性能が高い」と印象づけられるはずだ。
Xiaomiのスマートフォンは先代の12S Ultraに続いてライカとコラボレーションしたことにより、Xiaomiにも画像処理のノウハウが少なからず蓄積されているはずだ 。2作目ということでしっかりと作り込まれているのが分かる。Xiaomiとライカのパートナーシップは、今後のスマホ展開にも影響を与えるはずだ。
関連記事
「Xiaomi 13シリーズ」のグローバル展開が決定(日本は未定) 各モデルの特徴をチェック!
Xiaomiが中国限定で展開してきた「Xiaomi 13シリーズ」が、いよいよヨーロッパで発売されることになった。新しくシリーズに加わるミドルレンジの「Xiaomi 13 Lite」を含めて、シリーズの各モデルの特徴を紹介する。「Xiaomi 13」シリーズ、欧州デビュー ライカ非搭載の「Lite」追加
XiaomiはMWC 2023に先立ち、フラグシップ「Xiaomi 13」シリーズを発表した。昨年12月に中国で発表した無印とProに加え、低価格モデルの「Lite」も披露。いずれも日本での発売予定はまだ不明だ。「Xiaomi=安い」だけのイメージを変えた2022年 カメラ機能が大きく躍進した理由
Xiaomiは他社に先駆けて1億800万画素カメラ搭載モデルを投入するなど、カメラ性能の強化を続けてきた。そのXiaomiがライカと協業したことで、Xiaomiに対するイメージはこれから大きく変わっていくだろう。2億画素カメラを搭載したXiaomi 12T Proは、その画素数が大きなインパクトを与える製品だ。ライカとコラボした「Xiaomi 12S Ultra」を試す 驚きのカメラ性能、思い出した“あのメーカー”
ライカ監修の1型センサーのカメラを搭載した「Xiaomi 12S Ultra」を入手した。最上位モデルにあたるXiaomi 12S Ultraは、超広角レンズと光学5倍望遠レンズを備える3眼構成だ。撮影してみるとダイナミックレンジの広さに驚かされる。「Xiaomi 12T Pro」の“2億画素カメラ”はどんなシーンで真価を発揮する? 試した結果
もはや何が何だかというレベルの、2億画素というカメラを持つ「Xiaomi 12T Pro」。16個の画素を1つにまとめて精細な画像を撮影できるだけでなく、2億画素全てを使って撮影もできる。そうすると高画質な画像を撮れる一方、ファイルサイズは約52MBとなる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.