「iPhone SE(第4世代)」の登場は2024年以降か ついにホームボタンがなくなりLightning廃止?
日本ではiPhone SE人気が高く、小型端末・廉価端末の需要の高さが伺えます。そうなってくると気になるのが、次期iPhone SE(第4世代)がいつ登場するのかということ。これに関して、いくつかの情報が出てきているので、まとめました。
世界的には小型端末の売れ行きは芳しくないとのことで、2022年のiPhone 14シリーズではiPhone 12/13にあったminiがラインアップから外れてしまいました。しかし日本国内では少々事情が異なります。
BCNランキングによると、2022年に日本国内で最も売れたスマートフォンはiPhone SE(第3世代)でした。また、iPhone 13 miniも5位となっており、国内での小型端末・廉価端末の需要の高さが伺えます。
そうなってくると気になるのが、次期iPhone SE(第4世代)がいつ登場するのかということ。これに関して、いくつかの情報が出てきているので、その辺りをまとめてみました。
iPhone SEは毎年リリースされているわけではなく、第1世代は2016年3月、第2世代が2020年4月、第3世代は2022年3月の発売となっています。このため、iPhone SE(第4世代)に関しても、2024年の発売と予想されていました。
しかし、Apple関連の情報に詳しいアナリストのMing-Chi Kuo氏は、2024年のiPhone SE(第4世代)の量産計画が延期もしくはキャンセルされる可能性が高いとツイート。その後、Appleからサプライチェーンに対し、生産を延期するのではなく、中止するという指示があったとの情報を公開していました。
キャンセルの理由については、先のツイートの中で、iPhone SE(第3世代)やPhone 13 mini、iPhone 14 Plusなど、ローエンドやミドルレンジモデルの需要が低いためとしています。iPhone 14 Plusの需要が低迷していたのは日本でも当てはまりますが、他の2つに関しては冒頭で述べた通り、日本国内では事情が異なっています。
このため、iPhone SE(第4世代)のキャンセルは非常に残念と感じていたわけですが、2月末になり、同じくMing-Chi Kuo氏がiPhone SE(第4世代)の開発が再開されたとツイートしました。
再開の事情については不明ですが、Ming-Chi Kuo氏はこのツイートの中で、iPhone SE(第4世代)の仕様についてもいくつか触れています。
まず、最も気になる外観やサイズに関しては、iPhone SE(第4世代)は6.1型の有機ELディスプレイを搭載するとのこと。以前には、iPhone XRをベースにするとのうわさもありました。このため、現行モデルではiPhone SEにのみ残っているTouch IDは、いよいよ非搭載となりそうです。
また、Apple独自の5Gモデムを搭載するとも伝えています。このモデムチップについては以前からうわさが出ており、Qualcomm製ほどの性能が出せるか未知数のため、まずは廉価版のiPhone SE(第4世代)に搭載し、その結果次第で2024年発売予定のiPhone 16に採用するかを検討するといわれていました。
これに関しては、iPhone 16での新モデムの採用はまだ決定しておらず、iPhone SE(第4世代)がテストケースになることは変わらないようです。なお、独自モデムは4nmプロセスで製造され、5G通信のうちミリ波には非対応で、Sub-6のみをサポートするとのことです。
現状判明しているのはこの程度なのですが、2023年に発売されるであろうiPhone 15では、EUでの規制の関係からLightingではなくUSB Type-Cを採用するとうわさされています。そうなると、2024年発売のiPhone SE(第4世代)もUSB Type-Cになるのでしょう。ただ、Appleは通常のUSB Type-Cではなく、Lightningと同様に認定チップを搭載したUSB Type-Cケーブルを使わないと利用できないようにするとのうわさもあります。
また、端子形状はUSB Type-Cにはなるものの、Lightningと同様にUSB 2.0の速度に制限されているとも伝えられています。結局のところ、端子形状が変わるだけで実質はLightningのままということになるのかもしれません。
ともあれ、iPhone SE(第4世代)が登場するのは早くても2024年の様子。2023年の後半にはもう少し具体的な情報が出てくるはずなので、それを期待して待ちたいところです。
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