インタビュー

「Galaxy S23 Ultra」のカメラは一眼カメラと比べてもメリットあり 開発者が語る強化ポイント(2/2 ページ)

新フラグシップモデル「Galaxy S23 Ultra」の日本投入にあわせ、サムスン本社から副社長のJoshua Cho(ジョシュア・チョ)博士が来日。グループインタビューを通してカメラ機能を紹介した。

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カメラ操作を拡張するβ版アプリ「カメラアシスタント」も提供

 Galaxy S23 Ultraの標準カメラアプリでは、より細やかなカスタマイズを行うための新たな設定も開発しているという。開発中の設定は、β版のアプリ「カメラアシスタント」としてGalaxy Appsで配信されている。

 カメラアシスタントで提供中の設定の一例が、「撮影するレンズの選択」だ。例えばGalaxy S23 Ultraは、背面に画角の異なる4つのカメラを搭載している。2億画素センサーがメインレンズとなっており、3倍以上の倍率(望遠レンズが存在する3倍と10倍を除く)では、このセンサーの情報を元に画像が生成されている。0.6倍~1倍相当は超広角レンズ、3倍と10倍に相当する画角のみをそれぞれのズームレンズが担当する。

 レンズの切り替えはスマホ側で自動制御されており、オートモードではユーザーが手動で設定することはできない。カメラアシスタントでは、このレンズ選択を手動で行うオプションが用意される。

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 また、Galaxy スマートフォンでは、「シャッターボタンを離した瞬間に撮影する」という仕様になっているが、カメラアシスタントのQuick tap shutterという設定項目を有効にすると「押した瞬間にシャッターが切れる」という設定を行うことができるという。

新たな写真編集アプリも4月中に提供

 チョ氏はグループインタビューの中で、写真編集アプリ「Galaxy Enhance-X」を4月中に日本向けの提供を開始することを明らかにした。Expert RAWが写真撮影の体験を拡張するアプリであるのに対して、Galaxy Enhance-Xは撮影後の体験を向上させるものだという。

 Galaxy Enhance-Xは、AI技術を用いた写真編集アプリで、輝度やシャープネスなどを自動調整したり、モアレを除去したり、HDR風の加工やぼかし効果を適用したりできる。アプリが写真を分析して、最適な加工を提案するという。チョ氏は「サムスンが開発した10個以上のAIアルゴリズムにより、ユーザーが手軽に写真を加工できるアプリだ」と紹介した。

Galaxy S23 Ultraで撮影した写真


Galaxy S23 Ultraで撮影。暗い室内の壁の質感も記録できている

Galaxy S23 Ultraで2億画素で撮影。解像度16320×12240ピクセル、24.4MB

上の画像から一部を切り出した写真。2869×2152ピクセル

0.6倍、Galaxy S23 UltraでRAW形式で撮影し、Lightroomのプリセット設定で書き出し

1倍、Galaxy S23 UltraでRAW形式で撮影し、Lightroomのプリセット設定で書き出し

3倍、Galaxy S23 UltraでRAW形式で撮影し、Lightroomのプリセット設定で書き出し

10倍、Galaxy S23 UltraでRAW形式で撮影し、Lightroomのプリセット設定で書き出し
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