iPhoneやApple Watchで「タッチ決済」を使う方法 どういうメリットがある?(1/2 ページ)
最近よく耳にする「タッチ決済」。コンビニエンスストアを中心に使える場所も増えていますが、どうやって使い始めればいいのでしょうか。iPhoneやApple Watchの場合の使い方や注意点を紹介します。
最近、クレジットカード、デビットカードやプリペイドカードにおいて「タッチ決済(EMVコンタクトレス決済)」を推す動きが盛んです。リアルカードでも、タッチ決済を示す「波状アイコン(リップルマーク)」を備えるものが増えてきました。
このタッチ決済は、iPhoneやApple Watchでも利用できます。どうすれば使えるのでしょうか……?
iPhone/Apple Watchで使うには?
iPhoneやApple Watchにおけるタッチ決済は、「Apple Pay」の機能の1つとして提供されます。使うには、以下の要件を全て満たす必要があります。
- iPhone/Apple Watch共通
- 「Apple Pay」に対応するクレジット/デビット/プリペイドカード(後述)
- iPhone
- 「iPhone 8」「iPhone 8 Plus」以降の本体
- Apple Watch
- 「Apple Watch Series 3」以降の本体
海外では「iPhone 6/6 Plus」「iPhone 6s /6s Plus」や「Apple Watch Series 1」でもタッチ決済であれば利用可能なのですが、日本で発行されたカードを登録した場合はうまく使えないようです。日本で発行されたカードでタッチ決済を使う場合は、面倒でも上記の本体を使うことをお勧めします(※1)。
(※1)iPhone 7、iPhone 7 Plus、Apple Watch Series 2は日本向けモデルであれば問題なく使えます
どんなカードで使える?
先述の通り、iPhoneやApple Watchでタッチ決済を利用するにはApple Payに対応するカード会社が発行するクレジット/デビット/プリペイドカードが必要です。これを「ウォレットアプリ」に登録することで、FeliCaを利用する「iD(アイディー)」または「QUICPay(クイックペイ)」「QUICPay+(クイックペイプラス)」と共にタッチ決済が有効になります。
Apple Payに登録できるカード発行会社は、Appleのサポートサイトで確認できます。
ただし、カード発行会社がApple Payに対応していても、カードに付帯する国際(決済)ブランドによっては、タッチ決済に対応できない場合があります。具体的には以下のような状況です。
- 全ての対応カードでタッチ決済を利用できるブランド(※2)
- Mastercard
- JCB
- カード発行会社によって利用可否が分かれるブランド
- Visa
- American Express(AMEX)
- 現時点ではタッチ決済に対応しないブランド
- Diners Club(Diners)(※3)
(※2)カード発行会社の意向で、タッチ決済の利用を制限している(=利用承認を出していない)場合もあります
(※3)国内で三井住友トラストクラブが発行しているDinersカード(個人向け)は、Apple Payに登録するとQUICPayのみ利用できます。なお、同カードにひも付けて発行できる「ダイナースクラブ コンパニオンカード」をApple Payに登録した場合は、Mastercardのタッチ決済も利用可能です
セットアップ済みのカードにおけるタッチ決済の利用について
先述の通り、VisaブランドまたはAMEXブランドのカードを登録した場合にタッチ決済に対応できるかどうかは、カード発行会社によって異なります。
タッチ決済を利用できる状態になっている場合は、バーチャルカードの券面に国際ブランドのロゴが表示されます(AMEXブランドの場合は「AMERICAN EXPRESS」というロゴタイプになることもあります)。「対応カードを登録しているのにタッチ決済を利用できない!」という場合は、バーチャルカード情報の更新を待ってください。通常は1カ月に1回程度の頻度で行われます。
いくら待ってもタッチ決済対応が行われない(バーチャルカードに国際ブランドのロゴが追加されない)場合は、いったんカード情報を削除した上で、再度カードの登録を行ってみてください。
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