楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」は何が変わった？　メリットとデメリットを改めて解説：スマホ料金プランの選び方（2/2 ページ）

楽天モバイルのメリット

　Rakuten最強プランはパートナー回線のデータ容量制限が撤廃され、よりシンプルで分かりやすくなりました。それ以外にも楽天モバイルには大きなメリットがあります。

• 基本料金は他社より安い
• Rakuten Linkで国内通話が無料でかけ放題
• 最新のiPhoneが安く買える
• 店舗サポートあり
• 海外でも2GBまで使える
• 楽天市場のポイント還元率がアップ

　楽天モバイルの最大のメリットは何といっても料金の安さでしょう。特にデータ使用量が多い人にオススメです。20GBプランで人気のahamoは月額2970円、LINEMOは月額2728円に対し、楽天モバイルは月額2178円です。データ無制限の場合も、ドコモ、au、ソフトバンクは通常料金が7000円以上、家族割や光回線とのセット割を適用しても5000円程度かかりますが、楽天モバイルは月額3278円です。

　さらにアプリ「Rakuten Link」を使えば国内通話は無料でかけ放題なので、通話料金もかかりません。他社はかけ放題プションだけで2000円弱の料金がかかりますが、楽天モバイルならかけ放題に3GBのデータ通信が付いて月額1078円です。他社でかけ放題オプションを契約するより、かけ放題専用回線として楽天モバイルを追加契約した方が料金が安くなります。

• →楽天モバイルは「Rakuten Link」で電話かけ放題　他社でかけ放題契約中なら乗り換えるべき？

　楽天モバイルは最新のiPhoneが安く買えるのも魅力です。Apple Storeやドコモ、au、ソフトバンクと同じく発売日当日からiPhoneが購入でき、価格も大手キャリアでは最安値の場合が多いです。

　現在、楽天モバイルの契約とセットでiPhoneを購入すれば、最大2万4000円分の楽天ポイントが還元されるキャンペーンも実施中です。以前は最大1万4000ポイントでしたが現在は2万4000ポイントに増額中なので、検討中の人はこの機会に購入しましょう。

　それ以外にも全国に店舗がある、海外でも2GBまで無料でデータ通信できる、契約者は楽天市場のポイント還元率がアップするなどのメリットもあります。楽天モバイルのメリットについてはこちらを参考にしてください。

→楽天モバイルをオススメできる人、できない人【2023年1月】：データ使い放題と国内通話かけ放題が圧倒的にお得

やはり通信品質には注意が必要

　楽天モバイルで最も注意が必要なのはやはり通信品質でしょう。前述したKDDIローミングにより徐々に通信品質は改善していくかもしれませんが、他社と同等の品質になるにはまだ時間がかかるでしょう。ビジネスなどの大事な用件でスマホを使う人は他社の方が安心かもしれません。

　ただ、筆者自身も楽天モバイルをメイン回線として使っていますが、通信品質に関してはそれほど不満はありません。実は2021年秋頃に一度メインで使ってみたところ、頻繁に通信できなくなったため、2週間程度でメイン使用をやめたことがあります。しかし、2022年春頃に再び楽天モバイルをメインにしたところ、以前のようにつながらなくなることは減り、現在に至るまでメイン回線でガンガン使っています。

　もちろんつながらないこともあります。筆者の生活圏では、半蔵門線の錦糸町駅あたりや千代田線の町屋～北千住駅間を走行中にはほとんど通信できません。先日は有楽町駅近くのビル内で買い物中に全くつながらなくなり、ポイントカードアプリのバーコードが表示できないこともありました。

　このような場面では、副回線のpovo2.0に切り替えたり、Y!mobileを入れたサブ端末を出したりしても同じく通信できないことが多いです。あくまで個人の印象にすぎませんが、楽天モバイルがつながらない場面では他社回線でもつながらないことが多く、楽天モバイルだけ特段通信品質が悪いとは感じません。使える周波数帯や口コミなどを見ると自信をもってオススメはできませんが、世間のイメージほど通信品質は悪くないのではないか、と思っています。

　以上、Rakuten最強プランの変更点と楽天モバイルのメリット、デメリットの解説でした。通信品質面では他社に劣るものの、ローミングにより今後は幾分改善するかもしれません。楽天モバイルは初期費用が無料で最低利用期間や違約金もないため、気軽に契約できます。これまで契約を見送ってきた人や、過去に通信品質を理由に解約した人は、この機会に試してみるのもオススメです。