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楽天モバイルを固定回線として使ってみた 「月額3278円で使い放題」は圧倒的に安いけど注意点も(1/2 ページ)

これから1人暮らしを始める人は、光回線を引くよりも楽天モバイルを使った方がいい場合があります。筆者も実際に楽天モバイルを光回線の代わりとして使用し、メリットが大きいと感じました。何と言っても月額3278円(税込み)でデータ通信使い放題は、他社にはない魅力です。

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 新生活を前に、固定回線を設置することを検討している人も多いのではないでしょうか。実は固定回線をモバイル回線で代用する方法もあります。その中でもオススメしたいのが楽天モバイルです。

 これから1人暮らしを始める人は、光回線を引くよりも楽天モバイルを使った方がいい場合があります。筆者も実際に楽天モバイルを光回線の代わりとして使用し、メリットが大きいと感じました。

光回線の代わりに楽天モバイルを使うメリット

 光回線の代わりに楽天モバイルを使う最大のメリットは料金の安さです。特に1人暮らしの人が使う場合は光回線を引くより安く使えます。

 楽天モバイルは月のデータ使用量に応じた従量課金型の料金プランで、月20GB以上はどれだけ使っても月額3278円(税込み、以下同)です。以前は1日10GB以上使うと速度制限がかかっていましたが、現在は撤廃されたようです

 主な光回線サービスと楽天モバイルの料金を比較すると、他社より最大で月額1000円以上安くなります。

楽天モバイル
楽天モバイルの月額料金は他社より最大1000円以上安い。さらに初期費用や工事費もかからない

 また、光回線サービスには2年の最低利用期間が設定されている場合があり、2年ごとに訪れる契約更新期間以外に解約すると契約解除料(いわゆる違約金)が発生します。契約解除料は月額料金の1カ月程度と以前より安くなりましたが、好きなタイミングに無料で解約できないのはデメリットですね。

 一方、楽天モバイルに最低利用期間や契約解除料はないので、不要になればいつでも気軽に解約できます。

 また、楽天モバイルは工事が不要なのもメリットです。光回線で工事が必要な場合は契約後に工事業者と日程調整しますが、申し込みが集中する4月、5月は空き日程が少なく、開通まで1〜2カ月必要な場合もあります。工事が必要であれば工事費が1万〜3万円程度かかり、工事当日は在宅が必要なのも面倒です。

 筆者は最低利用期間と工事がとにかく嫌で、長く住むことが確定した場合でないと光回線は契約しないと決めています。その点、楽天モバイルなら最低利用期間なし、違約金なし、工事不要で料金も安く使えます。

 一方、通信速度は光回線の方が速いです。楽天モバイルも常時20Mbps前後出ているので1人暮らしで使うには十分かもしれませんが、筆者の実家の光回線(ドコモ光)は常時100Mbps以上出ています。仕事で使う場合や家族で使う場合には光回線を引いた方がいいでしょう。

楽天モバイル
楽天モバイルは料金が安く、契約や解約もしやすいのがメリット。ただし通信速度は光回線の方が速い

光回線より楽天モバイルがオススメな人

 光回線の代わりに楽天モバイルを使うのがオススメなのは、以下に該当する場合です。

  • 1人暮らし
  • 1〜2年以内に転居する可能性がある
  • 光回線の開通完了までのつなぎ

 筆者の測定では楽天モバイルの通信速度は20Mbps前後出ており、1人で使う分には十分な速度です。工事不要で最低利用期間や契約解除料もないので、短い期間で引っ越しが決まっている場合や、光回線が開通するまでの期間だけ使うのもオススメです。

 一方、以下に該当する人は光回線を引くのがオススメです。

  • 仕事で使う場合
  • 家族や複数人で使う場合
  • スマホとのセット割が適用できる場合
  • 自宅がパートナー回線エリアの場合

 仕事で使う場合や、家族で使う場合には速度面で安心な光回線がいいでしょう。また、契約中のスマホと光回線のキャリアを合わせればセット割が適用され、楽天モバイルより安い場合があります。光回線とスマホのセット割は必須の料金節約術なので、家族で住んでいる人は必ず適用しましょう。スマホがドコモなら光回線は「ドコモ光」、auやUQ mobileなら「auひかり」、ソフトバンクやY!mobile(ワイモバイル)なら「SoftBank 光」か「SoftBank Air」がオススメです。

楽天モバイル
光セット割が適用できるなら光回線の方がお得な場合も。スマホ料金との合算でどちらがお得か比較するのがオススメ。

 また、パートナー回線エリアの人は楽天モバイルは固定回線の代わりとして使えません。パートナー回線エリアで使える高速データ通信容量は月最大5GBで、容量超過後は最大1Mbpsに制限されてしまいます。

 楽天モバイル公式サイトのエリアマップで自宅が楽天回線エリアになっている場合も、楽天回線の電波が弱くパートナー回線につながる場合もあります。楽天モバイルは初期費用が無料で最低利用期間もないので、事前に楽天モバイルを契約し、自宅で楽天回線につながるか、通信速度が十分かを確認するのがオススメです。

楽天モバイル
「my 楽天モバイル」アプリで楽天回線とパートナー回線のどちらに接続しているか確認できる

ホームルーターサービス「Rakuten Turbo 5G」はオススメ?

 楽天モバイルでは2023年1月26日からホームルーター「Rakuten Turbo 5G」を発売しました。ホームルーターなら工事不要でWi-Fi環境を構築できますが、個人的にはオススメできません。現時点ではUNLIMIT VII固定回線化した方がメリットが大きいからです。

 Rakuten Turbo 5Gを使うためには、専用プラン「Rakuten Turbo」の契約が必要です。このRakuten Turboの料金は月額4840円、契約開始から3年間はキャンペーンが適用されて3685円です。UNLIMITVIIは20GB以上使っても料金は最大で月額3278円なので、UNLIMIT VIIの方が月額料金が安いのです。

 また、これ以外に「Rakuten Turbo 5G」の購入代金(4万1580円)も別途かかります。専用のホームルーターを購入したからといって通信品質が大きく向上するわけでもなさそうなので、自身で楽天モバイルに対応したルーターを用意し、UNLIMIT VIISIMカードを入れて使った方がお得です。具体的な設定手順やオススメのルーターは次章で解説します。

楽天モバイル
Rakuten Turboは月額4840円。最初の3年間は3685円に割引されるが、それでもUNLIMIT VIIより高い。さらにRakuten Turbo 5Gの端末代金もかかる
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