見せてもらおうか 楽天モバイル「容量無制限」の実力とやらを:5分で知るモバイルデータ通信活用術(1/3 ページ)
急きょ引っ越しが決まった筆者。固定インターネット回線の工事が間に合わないことから、楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT」回線を代わりに使うことにしました。果たして、代役は務まったのでしょうか……?
私事ですが、筆者は急きょ引っ越しました。あまりに急すぎたこともあり、固定インターネット回線の手配が間に合わず、工事までの約4週間、固定回線なしの生活を送ることになりました。
これまでも、旅行や出張中にモバイル回線を(一時的に)固定回線代わりに使うことは何度もありました。
しかし、1カ月近くに渡り固定回線を使えないという経験は近年ではありません……。
ちょうどそんな頃合いに、楽天モバイルが「Rakuten UN-LIMIT」のサービスを開始しました。このサービスの特徴は自社エリア内であれば月間のデータ容量に制限を設けていないこと。引っ越し先は、楽天モバイルの自社エリア内です。
そうなれば、Rakuten UN-LIMITを“固定回線代わり”に使ってみるしかありません。今回は、その奮闘(?)の記録をお伝えします。
楽天回線対応の「Aterm MR05LN」を使う ルーターは“外付け”
固定回線代わりに使うということで、今回は手持ちのSIMロックフリーモバイルルーター「Aterm MR05LN」(NECプラットフォームズ製)を使うことにしました。楽天モバイルの自社回線にも対応していて、これ以上“適任”なものもありません(※1)。
(※1)ファームウェアを「バージョン3.0.0」以上にアップデートする必要があります。なお現在、最新の「バージョン4.0.0」のファームウェアは配信停止中です。詳しくはNECプラットフォームズのサポートページを参照してください
一番シンプルなのは、このMR05LNに楽天モバイルのSIMカードを入れて、そのWi-Fi(無線LAN)機能でスマートフォンやノートPCなどのデバイスをつなげること……なのですが、この場合、新居内でWi-Fiの電波が届かない場所が生じる可能性があります。また、10台を優に超えるWi-Fiデバイスのある筆者宅でMR05LNを使うと、接続台数上限(10台)を超えてしまうのも問題です。
そこで思い出しました。転居前から使っているASUS製のWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)ルーター「ROG Rapture GT-AX11000」には「USBモデム接続機能」があるのです。この機能を使えば、USBモデムやAndroidスマホのネット接続を共有できます。GT-AX11000なら、Wi-Fiデバイスの接続台数制限も気にせずに済みます。
Google Homeを始めとするスマートデバイスなどの設定変更も不要で、セットアップの手間を最小限にできるので、今回は「MR05LNをGT-AX11000につなぐ」という方法をとることにしました。
具体的な接続手順は以下の通りです。
- MR05LNに楽天モバイルのAPN(rakuten.jp)を設定する
- MR05LNの「USBテザリング」を有効にする(無効化している場合)
- GT-AX11000の管理画面を開き、「USBモデム/USBテザリング」を選ぶ
- 「USBモード」をオンにし、「Android スマートフォン」を指定する
- MR05LNをつなぐ
GT-AX11000のUSBモードを「Androidスマートフォン」にしておかないと、正しく接続されないので注意しましょう。
以上の設定が完了すると、家中のWi-Fiデバイスが引っ越し前と同様にインターネット接続できるようになりました。正常に稼働している様子を見る限り、「しばらくは固定回線は不要かもなぁ」と思いました。
しかし、その期待はすぐに打ち消されました。
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