調査リポート
2022年度のeSIM対応デバイス出荷量、前年比+11%の4.24億台 Counterpoint調べ
Counterpoint Reserachは、2022年度のeSIM対応デバイス出荷量と市場予測を発表。出荷量は前年比11%増の4.24億台で、iSIM対応デバイスの出荷台数は2030年までに累計40億台に達すると見込む。
香港の調査会社Counterpoint Reserachは、7月21日に2022年度のeSIM対応デバイス出荷量と市場予測を発表した。
出荷量は前年比11%増の4.24億台で、セルラー接続デバイス全体の出荷がスマートフォン需要の低迷を受けて前年比3%低下の中での数字となる。グローバル市場では275を超えるMNOがeSIMに対応し、1社あたり平均30超のeSIM対応デバイスモデルへの接続を提供している。また、セルラーIoTモジュールや通信デバイスの数も継続的に増加している。
同社は今後eSIM対応スマートウォッチの普及が進み、この他にもセルラー接続できる消費者向けのデバイスのノートPCやタブレットにも数年で急速にeSIMが普及すると予測。2028年以降は、通信モジュールにeSIMを統合した「iSIM」がSIMの主流のフォームファクターとなり、iSIM対応デバイスの出荷台数は2030年までに累計40億台に達すると見込む。
advertisement
関連記事
通信障害で見直される「eSIM」の使い道 知らないと損する“意外な落とし穴”も
今や通信プランは低用量から大容量までさまざま。SIMの差し替えが要らないeSIMや、MNPワンストップ方式が始まり、サブ回線の導入や乗り換えが手軽になった。昨今、通信サービスや端末で導入が進むeSIMだが、その注意点をいくつか紹介する。eSIMの普及にまだ時間がかかると感じる理由
eSIM採用端末iPhone XSやGoogle Pixel 4が登場した2018年に比べて対応端末は増えた。それでも普及に至るまでの道のりは長い。そんなeSIMのデメリットは何か、それを探りながら未だに普及しない理由を読み解く。eSIM普及の起爆剤に? iOS 16の新機能「eSIM クイック転送」のインパクトと課題
iOS 16の新機能「eSIM クイック転送」を利用すると、新旧のiPhoneがiCloudかBluetoothでつながり、eSIMプロファイルが新しいiPhoneに移ってすぐ通信が可能になる。eSIM クイック転送はキャリアの対応が必要になり、現時点では利用できるキャリアはKDDIと楽天モバイルの2社にとどまっている。今後、この機能は広がっていくのか。Pixelが世界で最も出荷されたのは日本──Counterpoint調べ 徐々に勢いを増す理由は?
香港に拠点を置く調査会社Counterpoint ReserachはGoogleの「Pixel」シリーズに関する調査データを開示した。Pixelシリーズの国内出荷台数が2023年1から3月にかけて34%と世界最多になったという。なぜPixelが日本で勢いを増しているのだろうか?世界スマートフォン市場調査、Appleが営業利益シェア85%でトップに──Counterpoint調べ
Counterpoint Researchの10月~12月期の世界スマートフォン市場調査結果によると、総出荷台数は18%減で2013年以来の最低。Appleも出荷台数を減らしたが、メーカー別シェアではトップだった。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.