Xiaomiスマホで異色の存在 「Civi 3」は3200万画素“デュアルインカメラ”を搭載:山根康宏の海外モバイル探訪記
Xiaomiのラインアップの中で、異色の存在が「Civi」シリーズです。上品なボディーカラーにセルフィーに強い高性能なインカメラを搭載した女性向けのモデル。2023年5月に登場した最新モデルが「Civi 3」です。
ハイエンドモデルからコスパに強い「Redmi」まで多数の製品を展開しているXiaomiのラインアップの中で、異色の存在が「Civi」シリーズです。上品なボディーカラーにセルフィーに強い高性能なインカメラを搭載した女性向けのモデル。2021年9月に初代モデルが登場してからほぼ半年ごとにモデルチェンジを行い、2023年5月に登場した最新モデルが「Civi 3」です。
Civi 3は4色のカラバリがあり、紫、ミントグリーン、ゴールド(ベージュに近い色ですが)の3色は背面をツートン仕上げにしています。グレーモデルは黒に近い灰色一色で、こちらは男性もターゲットにしているのかもしれません。
プロセッサはMediaTekのDimensity 8200 Ultra、メインカメラは5000万画素のミドルハイレンジクラスの製品で、価格は2499元(約4万9000円)から。上海のXiaomiストアで実機を見てきましたが、展示の仕方も上品な印象です。
カメラは最近主流の円形台座にトリプルカメラを配置していますが、背面中央ではなく片側に寄せたことでデザイン上の工夫を凝らしています。広角5000万画素、超広角800万画素、マクロ200万画素と組み合わせはオーソドックス。光沢感のある背面は手で握ると指紋の跡がやや残りますが、付属のクリアケースを付ければ気にならないかも。
本体サイズは71.7(幅)×158.7(高さ)×7.6(奥行き)mmと薄めで重量は176gと軽量です。バッテリーは4500mAhで67Wの急速充電に対応します。側面から見るとカメラの出っ張りはそれほど目立ちません。
2022年発売の前モデル「Civi 2」と比べてみました。Civi 2は細かいテクスチャーで仕上げた上品さを感じるデザインでした。Civi 3は一転してかなりカジュアル感が強くなっています。ファッション端末でもあるために、これくらいのイメージチェンジがなくては消費者に飽きられてしまうかもしれません。Civi 2もしばらくは併売されるので、全く異なる外観のモデルならバッティングもしないでしょう。
カメラのUIは画面スワイプでクイック設定が開ける最近のスタイル。「More」にさまざまなモードがあり、メインカメラでも撮影を楽しめます。
さて、Civi 3の最大の特徴は前面のデュアルカメラ。3200万画素カメラを2つ搭載しており、広角側はF2.0と明るく夜間のセルフィーにも強く、超広角側は4K動画の撮影も可能です。2つのカメラはiPhone 14 Pro風のデザインです。
実際にセルフィーを撮ってみましたが、男性の顔も自然に仕上げてくれます。Xiaomiの美顔効果はかなり前から女性向けと男性向けのパラメーターを変え、被写体の性別に応じて最適なエフェクトを与えてくれます。男性向けの黒モデルがある理由も分かる気がしました。
関連記事
Xiaomiの女子スマホ「Civi」は2つのフロントライトで自撮りに特化
Xiaomiのスマホカテゴリーに加わった「Civi」シリーズ。ターゲットユーザーは女性で、製品発表会では端末のセルフィー機能が大きくフィーチャーされました。画面ライトとデュアルLEDライトを使ってセルフィーを撮影できますXiaomiからハローキティとコラボしたスマホが登場 背面の“特殊な仕上げ”に注目
バレンタインデーにスマートフォンを売ろうと、中国でXiaomiから発売されたのが「Civi 2ハローキティ版」です。背面にはキティちゃんが模様のようにちりばめられています。ホワイトのボディーにうっすらと見えるキティちゃんがちょっと上品。「Xiaomi 13 Ultra」をデジタルカメラに変身させるキットがスゴい 中国では品切れに
「Xiaomi 13 Ultra」のケースがすごい。「プロ仕様撮影キット」と銘打ち、レンズカバーや69mmのレンズフィルター用アダプターを搭載、グリップも付属する。これを使えば端末をデジタルカメラのように使え、5000万画素のカメラを4つも搭載したハイエンド端末にピッタリだ。“神ジューデン”スマホの姉妹機「Xiaomi 12T」が海外で発売 Xiaomi 12T Proとの違いは?
Xiaomiが日本で展開している「Xiaomi 12T Pro」は、120Wの急速充電で5000mAhバッテリーを19分という超高速で充電できることから「神ジューデン」と呼ばれています。そのXiaomi 12T Proと同時に海外で発売されたモデルが「Xiaomi 12T」です。Xiaomi 12T Proから一部スペックを落として価格を下げています。4万円台ながら1億800万画素カメラを搭載 Xiaomi「POCO X4 Pro 5G」にドイツで触れる
Xiaomiの「第三の柱」といえるPOCOシリーズでは、Redmiシリーズを上回る超コストパフォーマンスが売りのモデルを展開しています。ドイツの家電量販店で見かけた「POCO X4 Pro 5G」も、329.99ユーロ(約4万6000円)ながら高性能カメラを搭載しています。POCOのターゲット層はZ世代など若いユーザーなので、セルフィー用のインカメラを高画素にしているのです。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.