“興味のない”YouTubeの「おすすめ動画」、非表示にする方法は? Googleが仕様変更を明らかに
YouTubeのおすすめ動画を一切表示しないように設定できるようになる。Googleがコミュニティサイトで明らかにした。その方法を簡単に解説する。
YouTubeのおすすめ動画を一切表示しないように設定できるようになる。Googleがコミュニティサイトで明らかにした。
従来、YouTubeはユーザーの視聴履歴などに基づき、ユーザーの興味や好みに合うおすすめ動画をYouTubeのホーム画面に表示する仕様だが、ユーザーがYouTubeで視聴履歴をオフにした場合、YouTubeのホーム画面におすすめ動画が表示されないようになる。この仕様変更は今後数カ月かけて適用される。
具体的には検索バーと左側のガイドメニューが表示され、おすすめ動画のフィードは表示されなくなるため、より簡単に検索したり、登録チャンネルを閲覧したり、トピックタブを探したりできるようになる。
Google ChromeなどのWebブラウザからYouTubeの視聴履歴をオフにする手順は次の通りとなる。
- Google マイアクティビティにアクセスする
- 「YouTubeの履歴」を選択する
- 「オフにする」をタップする
Googleによると、YouTubeのどの機能が視聴履歴に依存して、おすすめ動画を提供しているかをより明確にし、おすすめ動画の閲覧よりも検索を好む人にとってより合理的なものにするために仕様変更を順次行うという。
おすすめ動画が役立つ理由 興味のない動画が表示される例も
一方で膨大な数の動画がアップロードされるYouTubeからユーザーにマッチする動画を検索するのは難しいことから、ユーザーが求めるであろう動画を提示してくれるのがおすすめ動画だ。
おすすめ動画は「次の動画」というパネルにも表示される。ユーザーが動画を視聴し終えた際に、次に視聴できる動画を提案してくれる。これにより、ユーザーは継続して関連する動画を視聴できる。
Android Magazineによれば、YouTubeにおすすめ動画が取り入れられたのは2008年。当時はコンテンツ全体の人気に基づくランキングによっておすすめ動画が表示されていたという。
2011年には不適切な動画や暴力的な動画を分類する仕組みにより、それらがおすすめ動画として表示されなくなった。
2012年には総再生時間がおすすめ動画の指標の1つとして取り入れられ、2016年から視聴者の満足度を確認することを目的に総再生時間の測定が行われるなど、度重なるアップデートが実施された。
その結果、ユーザーの視聴履歴、評価、検索履歴、動画の閲覧回数などを分析し、その情報に基づく動画の提案が可能になった。一方でおすすめ動画でさえユーザーの意にそぐわない動画が表示される場合がある。
その場合、従来はユーザーがホーム画面に表示される動画、つまり興味のない動画を以下の手順で削除しなければならなかった。
- 削除したいおすすめ動画のタイトルの横にあるその他アイコン(3つの点が並ぶアイコン)をタップする
- 「興味なし」をタップして、「理由を教えてください」を選択
- 表示された理由のうち該当するものを選ぶ
今回の仕様変更でそうした手間を省けるようになる。興味対象や動画の好みが変化してしまった場合には、「おすすめ動画の非表示」で“関係のない動画とおさらば”できそうだ。
ただ、おすすめ動画を活用すれば興味や関心の広がりにつがなる可能性があり、日々の調べものにも多いに役立つことから、視聴履歴のオフでおすすめ動画を目にする機会が減ることはもったいない気もする。
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