ASUSが「Zenfone終了」のうわさを否定 「ZenfoneとROG Phoneの2つを継続する」
ASUSは8月29日、海外で報じられている「Zenfoneシリーズが終了する」旨のうわさについて、否定した。台湾メディアが、ZenfoneシリーズはZenfone 10で終了する旨を報道。ASUSはこの件について「真実ではない」と述べた。
ASUSは8月29日、海外で報じられている「Zenfoneシリーズが終了する」旨のうわさについて、否定した。
台湾メディアのTechNews 科技新報が、ZenfoneシリーズはZenfone 10で最後になるとする旨を報道。同メディアが紹介する社内書簡によると、ASUSが台湾と中国のPC部門の組織再編を行い携帯電話部門に異動させる予定だったものの、一部の従業員が解雇されたという。その理由について関係者が「ASUSのスマートフォンはZenfoneとROG Phoneに分かれているが、ZenfoneシリーズはZenfone 10が最後になり、Zenfoneチームが他部門に統合される可能性がある」と指摘したという。
しかしASUSはZenfoneシリーズ終了について「not true(真実ではない)」と否定。ASUSはZenfoneとROG Phoneの2シリーズを継続すると明言。詳細は第2四半期の決算報告書を参照してほしいと述べている。
ASUSの決算報告書を見ると、2023年度第1四半期は36億5300万新台湾ドル(約167億円)の赤字、第2四半期は営業利益12億1900万新台湾ドル(約59億円)で黒字に転じているものの、前年同期比38%減と苦しい戦いが続いている。また、ASUS全体のポートフォリオの中で、スマートフォンの比率はわずか2%にすぎない。
それでもZenfoneについては、2022年には「Zenfone 9」、2023年には「Zenfone 10」の小型フラグシップモデルを投入し、機種数を絞った展開を続けている。ASUSは最後に「2024年の製品ラインアップにご期待ください」と締めており、Zenfone 10の後継モデル「Zenfone 11(仮)」が登場することも示唆している。
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