調査リポート
10~20代の6割超が「歩きスマホ」、大都市ほど強い傾向に ドコモ調べ
NTTドコモのモバイル社会研究所は、9月6日に「歩きスマホ」の実態調査について発表。男女とも10~20代の6割超が歩きスマホを行っていて、特別区/政令指定都市の方が歩きスマホを行う割合が高い。
NTTドコモのモバイル社会研究所は、9月6日に「歩きスマホ」の実態調査について発表した。対象は全国15~79歳の男女で、有効回答数は6559。
歩きスマホは全体の4割超が行い、特に若年層の方が割合が高く男女とも10~20代の6割超が歩きスマホを行っている。高年層では割合が低く、男性70代と女性の60~70代では3割以下となった。
都市規模別に割合を調査したところ、年齢によらず「特別区/政令指定都市」といった大都市圏で歩きスマホを行う割合が高くなった。特別区/政令指定都市とその他の地域では歩きスマホに10ポイント程度の差があり、特に10~30代の約7割が歩きスマホをしている。
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平日の主な移動手段の違いによって歩きスマホの割合が異なるかを調査したところ、鉄道や電車、バスなどの公共交通機関を主に利用している人の約半数が歩きスマホをしている。一方、自家用車やバイク/自転車、徒歩などで移動する場合の歩きスマホ実施率は4割程度となった。
「スマホが常に身の回りにないと困る」と思うかどうかと、歩きスマホをしている割合の関係を調査した。「困る」と回答したうち約半数が歩きスマホをしているのに対し、「困らない」と回答した上で歩きスマホをしているのは約3割となった。また、10代では困るかどうかにかかわらず7割弱が歩きスマホをしていて、20~70代ではス困るかどうかによって10ポイント程度かそれ以上の差が見られた。
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