iPhone 15/15 ProのUSB Type-C端子でできること Appleがサポートページで解説(2/2 ページ)
Appleは9月22日発売予定の「iPhone 15」シリーズの充電や、他のデバイスへの給電方法について案内している。9月19日に公開された日本語のページ(iPhone 15 の USB-C コネクタで充電および接続する)では、まずUSB Type-Cが広く普及した規格であることに触れられた。iPhone 15シリーズの充電、他デバイスへの給電などについても説明されている。
USB Type-Cケーブルなどでオーディオ再生が可能
iPhone 15シリーズでオーディオを再生するには、内蔵のスピーカーを使うか、AirPodsなどのBluetooth接続に対応したワイヤレスイヤフォンを利用する、あるいはAirPlay(ネットワーク経由で映像/音声の出力を行える仕組み)を使う。別売りの「新しい EarPods (USB-C) 」など有線接続でのオーディオ再生も可能だ。
外部ディスプレイへの映像出力もUSB Type-Cケーブルで可能に
iPhone 15シリーズの画面に表示された画像や映像を、他の外部ディスプレイに出力する場合もUSB Type-Cケーブルが役立つ。ただし、出力先の外部ディスプレイによっては「Apple USB-C Digital AV Multiport アダプタ」などを別途用意する必要がある。
なお、iPhoneはDisplayPort プロトコルで最大解像度4K/60HzのUSB Type-Cディスプレイへの接続が可能だ。
高解像度ディスプレイに接続するには、ディスプレイに付属のケーブルや、別売りの「Thunderbolt 4(USB-C)Proケーブル」など、USB 3.1以上に対応したUSB Type-Cケーブルが必要となる。
その他、iPhoneはハイダイナミックレンジのディスプレイにも対応する。SDRモードとHDR モードの切り替えが可能で、「設定」→「画面表示と明るさ」の順に選択し、接続先のディスプレイを選択する。「ディスプレイモードの変更を許可」がオンになっている場合、フレームレートとダイナミックレンジは、再生中のコンテンツに合わせて調整される。
出力先のディスプレイのポートがUSB Type-Cではなく、HDMIの場合は「USB-C Digital AV Multiportアダプタ」「Belkin USB-C to HDMI Adapter」が必要になる。HDMI 2.0対応のアダプターや、ケーブルを利用することで、iPhoneから解像度 4K/60Hzで映像を出力できる。
外部ストレージなどをiPhone 15シリーズに接続可能
ここまで、充電、オーディオ再生、映像出力について整理したが、その他にどのようなアクセサリーをiPhone 15シリーズに接続可能なのかをまとめる。Appleの公式ページには、具体的なデバイスについて、次のように記載されている。
- CarPlay 対応の自動車
- 外付けのストレージデバイス
- モニタと外付けディスプレイ
- マイク
- 外付けバッテリーパック
- USB - Ethernet アダプタ
- SD メモリーカード (SD カードアダプタを使用)
なお、外部ストレージについての注意点にも触れておきたい。
iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro MaxでUSB 3.0以上に準拠するUSB Type-Cケーブルを利用した場合、USB 3.0でのデータ転送に対応する。iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxでは、最大4K/60 fpsでProResビデオを外部ストレージデバイスに直接録画することも可能だ。
USB Type-C規格に準拠していないデバイスやケーブルは?
Appleによると、USB Type-Cに準拠していないデバイスやケーブルは、正常に機能しない場合があるという。
また、USB Type-Cのアクセサリーやケーブルが、ワイヤレス接続に干渉する可能性があるという。万が一、USB Type-Cアクセサリーの使用中にWi-Fiまたはモバイルデータ通信が低速化する場合、アクセサリの接続を外せば、パフォーマンスが正常に戻るとのことだ。Appleでは、今後の干渉を防ぐために、アクセサリーを使い終わったら接続を外すか、干渉を最小限に抑える仕様の「Thunderbolt 4 (USB-C) Pro ケーブル (1 m) 」など、別のケーブルを使うよう呼びかけている。
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