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iOS 17で本領発揮のスタンバイ機能を実際に試して分かったこと “話題のスタンド”が便利なワケ(4/4 ページ)

Appleから新しいOS「iOS 17」が登場し、新たにスタンバイ機能が提供された。充電中のiPhoneを有効活用する本機能を、“あのスタンド”を使ってスタイリッシュに利用してみて分かったことをまとめた。

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フル活用するには何かと費用がかかるスタンバイ機能

 iPhoneをスマートディスプレイ的に利用できるなど、非常に使い勝手のあるスタンバイ機能だが、実際に活用するためにはForte for iPhone with MagSafeはもちろん、MagSafe充電器とUSB Type-C対応のACアダプターが必要になる。Apple Storeで純正品の「20W USB-C電源アダプタ」(2780円)と「MafSafe充電器」(6480円)、さらに「Twelve South Forte(MagSafe充電器用)」(6200円)を購入すると合計金額は1万5460円だ。

 そして注意したいのは、常時表示に対応したiPhoneが必須となる。具体的には「iPhone 14 Pro」と「iPhone 14 Pro Max」、「iPhone 15 Pro」と「iPhone 15 Pro Max」の4モデルが該当する。


左がiPhone 15 Pro、右がiPhone 13 Proのスタンバイ設定画面。常時表示対応(常にオン)の有無が分かる

 試しに、常時表示機能をサポートしていないiPhone 13 Proでスタンバイ機能を試したが、点灯時間が過ぎると、画面が消えてしまう。これでは時計やカレンダーとしての利用は現実的ではない。iPhoneを操作しなくても、見たいときに確認できるのがこの機能の利点だからだ。

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 細かいところでは、充電時に発熱しやすい製品(今回はケースに入れた状態のPixel 7 Pro)を使っていると、充電部分が激しく熱を帯びていた。この辺りはバッテリーの早期劣化につながるだけに、利用するデバイスは気をつけたいところだ。


ケースに入れた状態でGoogleのスマートフォン「Pixel 7 Pro」を立て掛けたところ、この角度だとギリギリで充電可能だったが、充電部分はかなりの温度になっていた

 以上のように、映像だけを見ると思わずすぐに使って見たくなるスタンバイ機能だが、その実現には常時表示機能を備えたiPhone Proシリーズなど、追加の費用がズシリとくる。MagSafe充電器やUSB Type-C対応の充電アダプターは手持ちのものや互換性品を利用するにしても、ただのスタンドに6000円以上を突っ込むのもためらうところだ。

 とはいえ、いったん環境を作ってしまうと実に快適である。夜寝る前にiPhoneを設置してナイトスタンドのように使うのもあり、机上に置いて時計やカレンダー代わりに使うのもありだろう(常時充電ゆえにバッテリーへのダメージは気になるが)。

 前述のように、MagSafe充電器を水平にすればiPhone以外のワイヤレス充電対応デバイスを充電可能なため、スタンバイ機能以外でも利用できるなどつぶしが利くデバイスでもあるので、興味がある人は導入を検討するといいかもしれない。

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