“iPhone対抗”を明確に打ち出すOPPO「Reno15 Pro Max」:山根康宏の海外モバイル探訪記
結局は世間で最も認知度の高いiPhoneに寄せるのが分かりやすいのかもしれません。
2025年9月に中国でXiaomiが発表した「Xiaomi 17 Pro Max」は、背面のカメラバンプデザインやPro Maxというネーミング、さらに前年の「Xiaomi 15」シリーズから数字を1つ飛ばして「iPhone 17」とそろえてくるなど、Appleの製品を意識した製品だと見られました。
中国メーカーは上位モデルに通常「Ultra」あるいは「Pro+」(プロプラス)の名称を付けることが一般的でしたが、結局は世間で最も認知度の高いiPhoneに寄せるのが分かりやすいのでしょう。
このPro Maxモデルが別のメーカーからも登場しました。OPPOの「Reno15 Pro Max」です。
OPPOのReno15シリーズは、2025年11月に中国で「Reno15」と「Reno15 Pro」が登場しています。その後、12月に下位モデルとして「Reno15c」も登場しました。OPPOの本国では、この3モデルがOPPOの中核シリーズとして大々的に販売されています。
一方、中国以外の市場では2026年1月に「Reno15」シリーズが発売されました。製品は「Reno15」「Reno15 Pro」「Reno15 Pro Max」そして「Reno15F」「Reno15 Pro mini」の5モデルです(展開数は国による)。
パッと見て中国にはないPro Maxモデルが加わったように見えますが、実は両地域で販売される製品は、同じ性能のモデルが異なる名称で展開されています。
- Reno15c(中国)=Reno15(グローバル・インド)
- Reno15(中国)=Reno15 Pro(グローバル)=Reno15 Pro mini(インド)
- Reno15 Pro(中国・インド)=Reno15 Pro Max(グローバル)
ディスプレイ素材が一部異なるものもあるようですが、基本スペック、本体サイズはこの公式が成り立ちます。グローバル向けモデルの方が「インフレ」気味というか、中国販売品より1つ上のランクの製品という位置付けにされているわけです。なお、インド市場だけはまた独特な展開を行っていることが分かります。
OPPOはAシリーズでも中国とグローバルで異なるモデル名を付けることが多く、日本だけの「Reno A」シリーズがあるなど、柔軟なネーミングを行っています。
このあたりはOPPOだけが独自であり、他のメーカーは、例えばvivoが中国のSシリーズをグローバルでVシリーズにするなど、同じモデルを中国とグローバルでは別のモデルとして展開することが一般的です。
東南アジアの中にはスマートフォンの販売シェアでOPPOが1位の国もあります。一方ではシンガポールや台湾はAppleが強く、その後をSamsungが追従しており、中国メーカーとしてはなかなか上位に食い込めません。Pro Maxというモデル名は製品の性能の高さに加え、そのモデルの中の最上位製品だということを手っ取り早くアピールできると考えられます。
とはいえ、OPPOのハイエンドモデルは日本でも製品が販売中の「Find X9」シリーズ。Reno15 Pro MaxのスペックはMediaTekのDimensity 8450、6.78型ディスプレイ、6500mAhバッテリー(80W有線、50W無線充電対応)と、性能はミドルハイレンジの上位クラスといったところ。ただしカメラは2億画素広角、5000万画素望遠、5000万画素超広角、5000万画素インカメラとなかなかの性能です。
Renoシリーズは特に女性をターゲットにした販売展開が行われていますが、Reno15 Pro Maxのカメラ性能の高さはもっとフィーチャーされるべきと思います。ただしそうすると上位モデルのFindシリーズとバッティングもしてしまうという、ちょっと悩ましいポジションの製品であることが分かります。
だからこそPro Maxというネーミングで認知度を高めたい、ということなのかもしれません。
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