iPhone 15シリーズ付属のUSB Type-Cケーブルはどれだけ使える? 転送/充電速度を検証(2/2 ページ)
iPhone 15シリーズでようやく「Lightning」端子から「USB Type-C(USB-C)」端子に置き換わった。記者はLightning端子を備えるiPhone 14 Pro MaxとUSB Type-C端子を備えるiPhone 15 Pro Maxを用意。iPhone 14 Pro MaxとiPhone 15 Pro Maxのデータ転送速度と充電速度を比較した。
充電速度はいかほど? iPhone 14 Pro Maxと比較してみた
充電速度についても気になるので、iPhone 14 Pro MaxとiPhone 15 Pro Maxを並べて比較してみた。充電に用いたケーブルも箱に付属しているケーブルとなる。ACアダプターとして別売りされている「20W USB-C電源アダプタ」(Apple Store価格は2780円)を選んだ。
20W USB-C電源アダプタのページには「iPhone 8以降のモデルと組み合わせると高速充電機能を生かせるので、50%までの充電が約30分で完了」とある。本当に急速充電が可能なのかを確認したい。
計測はiPhone 14 Pro MaxとiPhone 15 Pro Maxがバッテリー残量50%の状態から始めた。開始時刻は13時30分。ここから約30分おきにチェックしていく。
14時にはiPhone 14 Pro Maxが76%、iPhone 15 Pro Maxが77%まで充電できた。14時35分にはiPhone 14 Pro Maxが93%、iPhone 15 Pro Maxが94%だった。15時ちょうどにはiPhone 14 Pro Maxが97%、iPhone 15 Pro Maxが98%にまで到達した。
ここまでの検証を振り返ると、50%から75%もしくは77%までを30分で充電できたことになる。その差は20%台。その後も30ごとに約20%ずつ増えていることが分かった。ただ、充電に想定以上の時間がかかった理由として、電源タップを使っていたことが原因と思われる。
ならば今度は0%の状態から50%になるまでどれくらいの時間を要するのかについて、電源タップではなく20W USB-C電源アダプタを壁のコンセントに直接挿して確認してみた。
次の検証は13時5分に開始し、13時9分にはディスプレイが点灯し、1%まで進んだ。しかし、13時15分になると差が出始めた。iPhone 14 Pro Maxは13%、iPhone 15 Pro Maxは11%となった。
その5分後の13時20分になると、iPhone 14 Pro Maxが21%、iPhone 15 Pro Maxが18%となった。その10分後の13時30分にはiPhone 14 Pro Maxが36%、iPhone 15 Pro Maxが32%となった。
目標の50%になったのはiPhone 14 Pro Maxが先。その時刻は13時40分だった。iPhone 15 Pro Maxが50%に達したのは13時45分だった。
実際にはどれくらいかかったのかを整理してみると、iPhone 14 Pro Maxは13時5分から13時40分までの35分間で50%まで充電できた。iPhone 15 Pro Maxは13時5分から13時45分までの40分間で50%まで充電できた。
20W USB-C電源アダプタの販売ページには「充電時間は設定および環境条件によって変わり、実際の結果は異なる場合があります」ともあり、実際の充電速度に差が出たものの、ほぼ公式の記述に近い時間で0~50%まで充電できたことになる。
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