HONORの超高級スマホ「Magic5 Ultimate」に見えるHuaweiの面影 革張り仕上げの重厚感がスゴい:山根康宏の海外モバイル探訪記
高性能カメラを搭載するスマートフォンを次々と送り出しているHONORは、本体を革張り仕上げにした高級モデルも投入しています。「Magic5 Ultimate」は重厚感あふれる渋い仕上げのラグジュアリーモデル。中国では富裕層にも人気です。
高性能カメラを搭載するスマートフォンを次々と送り出しているHONORは、本体を革張り仕上げにした高級モデルも投入しています。「Magic5 Ultimate」は重厚感あふれる渋い仕上げのラグジュアリーモデル。中国では富裕層にも人気です。
HONORのカメラフォン「Magic 5」シリーズの上位モデル「Magic5 Pro」は、5000万画素トリプルカメラを搭載、プロセッサはSnapdragon 8 Gen 2を搭載します。2023年2月の発表当時は市販されている全スマートフォンの中で最高のカメラ性能を有していました。本体カラーのバリエーションにはヴィーガンレザー貼りの高級モデルもあります。一方、Magic5 Ultimateは背面のデザインを大幅に変更し、高級感を高めています。
壁紙やアイコンなども専用のものとなっており、流れるようなスピード感あふれる印象を受けます。これはMagicシリーズのUltimateモデルが、元をただせばHuaweiのポルシェデザインコラボモデルを生みの親としているからと考えられます。2020年にHuaweiからHONORが分離した際、HONORのMagicシリーズは製品コンセプトをHuaweiのMateシリーズに類似させました。
HuaweiはMateシリーズの高級モデルとしてポルシェデザインモデル「RS Porsche Design」シリーズを毎年展開していましたが、HONORもそのコンセプトを引き継ぎ2021年に「Magic3 Pro+」、2022年に「Magic4 Ultimate」として発売。2023年のモデルがMagic5 Ultimateとなるわけです。
ちなみにHuaweiも2022年に「Mate 50 RS Porsche Design」、2023年には「Mate 60 RS Porsche Design」を出しています。
Magic5 Ultimateは本体デザインこそMagic5 Proと異なりますが、全長、全幅、厚さともに同一。ベースのプラットフォームは共通で背面をヴィーガンレザー貼りにしてデザインも変えているのです。なお、Huaweiは鏡面仕上げのデザインで、両モデルは一見すると似たような雰囲気ですが、仕上がりはかなり異なります。
重厚感あふれる外観ですが、本体重量は217gと見た目よりも軽量です。背面カメラの突起も背面下部側からレザーが滑らかにつながっており、突起を感じさせない形状になっています。よく見るとカメラ周りはゴールドのラインも入っており、これもラグジュアリー感を強めています。
発売から既に半年以上たっているものの、性能、デザインどちらの面でも他社モデルに負けていません。Snapdragon 8 Gen 3が登場したため、Magic5 Ultimateの搭載するプロセッサは1世代前のものですが、それでも中国での人気は衰えていません。
カメラは静止画、動画どちらも高性能。超広角、広角、3.5倍の望遠まで5000万画素の超高画質撮影にも対応します。この半年で他社スマートフォンがDXOmarkのスコアでMagic5 Proを抜いていきましたが、現時点でもこのカメラ性能はトップモデルに負けないでしょう。なお2023年12月時点でDXOmarkトップはHuaweiの「Mate 60 Pro+」です。
デザイン特化のスマートフォンも増えていますが、Magic5 Ultimateのデザインと質感は他社の製品ではなかなか見られせん。Magic5 Ultimateは、間違いなく「持っているだけで自慢できる製品」といえます。
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