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ガラケー型スマホ「ケースマ」が売れているワケ 在庫切れで入手困難な店舗も メーカーに方針を聞いた(1/2 ページ)

韓国発のフィーチャーフォン型スマートフォン「MIVE ケースマ」が、日本市場で想定以上の人気を集め品薄状態だ。物理キーとタッチパネルの両方を搭載し、LINEが使える点がシニア層やレトロ好きの若者に刺さっている。ドコモの3G終了に伴う乗り換え需要も重なり、メーカー側も増産体制を強化して継続販売する方針を示した。

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 韓国から上陸を果たした新型携帯電話が、各所で入手しづらい状況になっている。

 韓国発のモバイルデバイスメーカー、ALT(アルト)が日本市場への本格参入とともに2月19日に発売した「MIVE(マイブ) ケースマ(以下、ケースマ)」だ。これは、従来のフィーチャーフォン(ガラケー)の操作性と、最新スマートフォンの利便性を高次元で融合させたケータイ型スマートフォンだ。

ALT MIVE ケースマ
韓国メーカーALTが日本参入後、第1弾製品となるSIMフリー端末「MIVE ケースマ」を2月19日に発売した

 発売後、特にヨドバシカメラやビックカメラで在庫切れ、あるいは取り寄せ待ちの状況が続いた。入荷してもすぐに売り切れることが度々あった。月が変わり3月1日を過ぎても同様の状況が続いている。ネット上でも「欲しい」「もう少し小型であれば購入していた」など、興味を示す声が散見される。

 実際の状況について、メーカーであるALT JAPANに問い合わせたところ、「一部販売チャネルにおいて想定を上回る注文をいただいており、おおむねお届けまで1〜2週間程度お時間を頂戴している」との回答を得た。初動の反響は当初の想定を上回る推移だという。

物理キーとLINE対応という唯一無二の強み

 人気の理由は、現代のニーズに寄り添った独自の機能性にある。2026年3月現在、ケースマと同様のコンセプトを持つ端末は希少だ。特に、日常の連絡に欠かせない「LINE」が使える物理キード付きの端末は皆無だ。

 最大の特徴は、折りたたみ式のボディーに物理キーとタッチパネルの両方を搭載している点だ。約4.3型のメインディスプレイは通常のスマートフォンと同様に直感的なタッチ操作が可能で、LINEやYouTube、地図アプリといった主要なアプリをインストールして利用できる。

 一方で、物理キーを併用できるため、スマートフォンのフリック入力やタッチ操作に不慣れなシニア層でも、従来のケータイと同じ感覚で文字入力や電話の発信が可能だ。さらにシャープキーの長押しでタッチ機能をロックする機能も備えており、誤操作を防ぎたいユーザーへの配慮も行き届いている。

 ALT JAPANによると、「見た目は従来型ケータイだが、中身はスマートフォンで安心感がある」「シニアの家族に持たせやすい」「物理キーがある点が使いやすい、実際に使ってみて文字入力がしやすい」という声が発売後に多く寄せられているそうだ。

 本体を閉じた状態でも約1.83型のサブディスプレイにより、時刻や通知を即座に確認できる。OSには「Android 14 Go Edition」を採用し、IPX4/IP5Xの防塵(じん)・防沫性能、2100mAhのバッテリーなど、日常生活で必要十分なスペックを備える。日本語入力システムには、賢い予測変換に定評のある「iWnn IME for Android」を搭載している。

ALT MIVE ケースマ
約1.83型のサブディスプレイで時刻や通知を確認できる

 ケースマは、安全面での機能も充実している。一定時間操作がない場合に保護者へ通知する「安心メッセージ」や、5秒間の長押しで位置情報を送信する「SOSボタン」、音声で着信相手を知らせる「音声通知」など、見守り機能が豊富だ。

 昨今のレトロブームや、過剰な情報から距離を置くデジタルデトックスを求める若年層にとっても、この折りたたみデザインは新鮮に映るようだ。ALTの発表によると、韓国ではシリーズ累計100万台を突破しており、購入者の6割を70代以上が占める一方で、若い世代からも支持を集めているという。

 日本のユーザーからも「ガラケー型スタイルが逆に新しい、ストラップやシールなどでデコレーションできて楽しい」という声がALT JAPANに届いているそうだ。シニア層だけでなく、ギーク層やレトロ回帰のユーザーが持つサブ端末としての需要もあると思われる。

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