中国vivoのカメラ特化スマホ「X100 Pro」を試す 10万円台でこの性能は驚異的(4/5 ページ)
vivoはここ数年で一気にカメラ性能特化の機種を展開し、業界トレンドをけん引するところまで登りつめたメーカーだ。「vivo X100 Pro」は中国向けの上位モデルだが、そのカメラ性能について詳しく見ていきたい。
ここからは。望遠カメラについて比較するが、vivoが4.4倍で5000万画素、Galaxyが3倍で1000万画素、Pixelが5倍で4800万画素とおのおの仕様が異なるため優劣をつける比較はできない。そのため、ある程度条件のそろう10倍、30倍、100倍の倍率にて比較を行う。また、Pixel 8 Proは最大で30倍望遠となるため、100倍望遠の比較は2機種のみとしている。
作例:等倍
この場所から撮影し、右手奥のコインパーキングの料金表をめがけてズーム性能を比較した
作例:x10
10倍望遠についてはどれもきれいに撮影できているが、専用カメラを備えるGalaxyが有利な条件だ。その中でもvivo X100 Proはかなり健闘している
作例:x30
30倍望遠については補正処理が問われてくる。細かいディティールはつぶれているが、vivoとGalaxyがかなり健闘していることが分かる
作例:x100
100倍望遠についてはGalaxyに軍配が上がる。vivoも補正しているが、文字の補正があいまいでつぶれてしまっている。
ズーム性能については、今回の比較を「10倍望遠以上」としたことでGalaxy S23 Ultraが優位な条件での検証となった。それでもvivo X100 Proはかなり健闘する結果となり、正直驚く限りだ。前述の通り5から6倍の倍率であればかなりきれいに撮影でき、一般的な利用シーンにおける撮影の自由度ならGalaxy よりも優位と感じる。
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