日本のスマホ料金と通信品質は海外と比べてどう? ICT総研が調査
ICT総研が、「2024年1月 スマートフォン料金と通信品質の海外比較に関する調査」の結果を発表。前回調査に続き6カ国の中で安い水準になり、日本は2020年から2021年に下落して2023年もその水準を維持している。
ICT総研が、「2024年1月 スマートフォン料金と通信品質の海外比較に関する調査」の結果を発表。調査対象は日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、韓国の6カ国の主なMNOで、各国のスマートフォン料金は2023年3月1日時点となる。
調査対象6カ国の月額のスマートフォン料金の平均は、データ容量2GBが3441円、5GBが3617円、20GBが4186円、無制限が6615円。日本は、データ容量2GBの場合が1513円、5GBは2318円、20GBは2795円とイギリスと並んで最も安い料金水準となった。一方、データ容量無制限では6271円と6カ国中3番目の平均レベルになっている。
また、過去2回の同様の調査と比較した調査対象6カ国のスマートフォン料金の推移を示した。日本はデータ容量2GB、5GB、20GBともに2020年3月から2021年12月にかけて料金水準が大きく下落し、2023年3月にかけてはほぼ同水準で推移している。これは2020年4月に楽天モバイルが本格的にサービスを開始し、2021年春にオンライン専用プランが始まるなどスマートフォン料金に影響を与える大きなトピックが多かったことが要因だとしている。
5Gダウンロード速度(下り速度)は、韓国が433Mbps、フランスが223Mbps、日本が157Mbps、ドイツが143Mbps、アメリカが138Mbps、イギリスが124Mbpsで、日本は対象6カ国中3番目となった。5Gダウンロード速度という指標で見た場合、日本は「通信品質は平均水準」「料金は安い水準」となる。
同社が2023年11月に発表した「スマートフォン料金の意識調査」で、スマホ料金が2021年春より前と比べて「安くなった」と感じるユーザーは24.0%にとどまった。実際にスマートフォン料金はその時期に大きく下がっているため、日本のスマートフォンユーザーの期待値が高いと推測している。
関連記事
スマホ料金、24%が「安くなった」と回答 毎月2000円台がトップ ICT総研調べ
ICT総研は、11月28日にスマートフォン料金に関するアンケート調査の結果を発表した。2021年春より「安くなった」という回答は24.0%で、毎月の料金は「2000円台」が16.7%で最多となる。4キャリアの通信料金は平均月4691円、楽天モバイルを除くといくら? MMDが調査
MMD研究所が、11月14日に「2023年9月通信サービスの料金と容量に関する実態調査」の結果を発表。大手4キャリの携帯料金の支払い平均は月8888円で、契約データ容量はオンライン専用プランを除き小容量が多くなった。スマホの月額料金は減少傾向、端末は約7万円の中高価格帯が人気に MM総研のスマホ実態調査
MM総研は、携帯電話の月額利用料金と音声通話/データ通信サービスの利用実態について発表。スマホの月額利用料金は4317円と前回調査から141円減少し、端末の割引前購入金額は7万338円と中高価格帯比率が上昇している。楽天モバイルの使い放題は海外と比べても安い? 2022年度の内外価格調査発表
総務省が5月26日、令和4年度(2022年度)の電気通信サービスに関する内外価格調査を発表した。東京、ニューヨーク、ロンドン、パリ、デュッセルドルフ、ソウルの6都市での携帯電話、FTTH、固定電話の料金について2023年4月に調査。携帯料金はロンドンとパリに次ぐ安さになるケースが多かった。スマホ月額料金は平均4458円、月間データ通信量は6年間で2.4倍に増加 MM総研調べ
MM総研は、3月1日に「携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態(2023年1月調査)」の結果を発表。月額利用料金は平均4458円で前回調査から91円減少し、月間データ通信量は平均10.09GBと6年間で2.4倍に増加した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.